ANOTHER


これはどう考えても4コマ漫画のネタなのですが、絵がかけないのでSSにしてみます。
あと、これは某壱をやってないと分からないと思いますが…
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なぜか劇をやることになった。
部活でもない上に明らかに学校部外者まで混じっているのだが、
そんなことは作者の都合でやることになったらしい。
題名は忘れたが、主人公が遠いところに行ってしまう話だ。
主人公が俺なのは当然として…

キャスト1
幼なじみの同級生で世話焼きの少女。
「ねえ、起きてよ」
「……」
「ほらほら、朝だよ。早く起きないと、遅刻しちゃうよ。」
「……」
「ほら、外はいい天気だよ。早く起きようよ。」
「……」
完璧だった。台詞は。
しかし、寝言で言っても意味はなかった。
「……いいから、早く起きてこいよ、名雪」

キャスト2
いつも雨の中、空き地にたたずむ無口な少女。
傘を取りに戻った俺は、空き地の前で立ち止まった。
「……何か?」
少女が静かに振り返った。
「……いや。」
「……そう。」
少女は視線を戻した。
「……ただな。」
「……?」
「……それ、意味ないだろ。」
少女が持っているのは、剣だった。でも、一応、ピンク色に塗ってあった。
「……風邪ひく前に帰れよ、舞」

キャスト3
口がきけなくても頑張る少女
「………」(スケッチブックを広げようとしている)
「………」(スケッチブックを落とした)
「………」(あわてて拾い上げた)
「………」(ちょっと涙目になってます)
「………」(広げた)
「………」(ペンを出した)
「………」(しばらく、そのままでお待ちください)
「………」(ただいま処理しています)
「………」(やっとスケッチブックをこちらに向けた)
『うぐぅ』
「………字が汚いな、あゆ。」

キャスト4
乙女を夢見る少女
「………」
「何よ」
「………」
「あっち行きなさいよ」
「………なあ…」
「邪魔しないでよ。うららかな日差しを浴びながら、床に転がって漫画を読みながら肉まんを食べる。
乙女だけになせる業よ!」
「……真琴、乙女はそんなことしないぞ。」

キャスト5
目が見えなくても頑張る先輩
「祐一君、でしょ?」
「………」
「ため息で分かったのは初めてだよ。」
「………」
「今日はこれから帰るんだよ。」
「………」
「どうしたの、祐一君。」
「……なんで香里じゃないんだ、栞?」
「……そんなこと言う人、嫌いです。」
一応、アイスクリームをたくさん食べるのだけは似ていた。

キャスト6
登校拒否の自然児
「………」
「………」
「………」
「………」
なぜ。
俺は目をこすって、もう一度、見た。
「………」
「…にゃ−ん」
……猫だった。それも、オスだった。
「なぜ、ぴろ?」

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栞が弱いっすね…… inserted by FC2 system