ChangeみすきゃすてぃんぐKANON

− ChangeきゃすてぃんぐKANON 番外編 −


では、どうぞ

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− ChangeきゃすてぃんぐKANON 番外編 −
 

1月 6日 水曜日

雪が降っていた。
重く曇った空から、真っ白な雪がゆらゆらと舞い降りていた。
冷たく澄んだ空気。
あたし(名雪。キャスティングは香里)はあたり眺めながら、もう一度ため息をついた。
屋根の上が雪で覆われた駅の出入口は、今もまばらに人を吐き出している。
白いため息をつきながら、駅前の広場に設置された街頭の時計を見ると、時刻は0時50分。
まだまだ昼間だが、分厚い雲に覆われてその向こうの太陽は見えない。
「まさか、まだ来てないなんてこと、ないわよね…」
あたしはもう一度、あたりを見回した
…駅前の木のベンチに、誰かが座っていた。
そうよ。女を待たせるなんて最低よね。
あたしは近づくと、近寄って、肩を叩いた。
「…遅いわね。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「くーーーーーーーーーーー」
 

「…寝るなっ」

「…わたし、けろぴーだったらご飯3杯でも食べられるよ」

「食べるなっ」

「香里のスリーサイズは、上から…」

「言うなっ」

「…くーーーーーーーーー」
 
 

「…死ぬまで寝てなさいっ」
 

<終了>

☆☆☆☆☆☆

最終的キャスティング
祐一役…名雪
名雪役…香里

☆☆☆☆☆
 

おまけ
 

1月 8日 金曜日

Seen:商店街

………
名雪の後ろ姿を見送って、そしてしばらく街並みを眺めながら時間を潰す。
商店街の佇まいは、昨日まで暮らしていた街とさほど変わらない。
街が白い雪に包まれている以外は。
「それにしても…」
暇だ。
それに寒い。
歩いている時は少しマシだった寒さが、じっとしていると再び襲ってくる。
すぐに戻ると言っていた名雪は、案の定なかなか戻ってこない。
いつの間にか、周辺の人通りも多くなっていた。
所々に雪の残る商店街の通りを、買い物帰りの人が思い思いの方向へ歩いていく。
陽がゆっくりと傾いて、落ちる影が石畳に伸びる。
7年前にも、この景色を見ていたんだろうか。
記憶の奥底にある、雪の思い出。
目を閉じてゆっくりと記憶を掘り起こす。
白い雪。
街並み。
いとこの少女。
そして…。
「そこの人っ!」
「…!?」
突然の声。
そして、意識が現実に引き戻される。
「どいてっ! どい…うぐっ」
気がつくとすぐ目の前に女の子がいた。
いた…というか、転がっていた。
「…わたしの後ろに立つな。」
「………」
女の子は頭から血を流していた。
わたしは剣を仕舞った。
「…ぽんぽこタヌキさん」
 

<終了>

☆☆☆☆☆☆

最終的キャスティング
祐一役…舞
あゆ役…???

☆☆☆☆☆

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…筆者です。
「仕切り屋・美汐です。」
…これは6000HIT記念の粗品としてよーぐるとさんに送ったもの…
「…スランプがミエミエですね。」
…言うなあ(涙)やっぱり、Chanきゃす2は無理かな(涙)
「その前に…書く時間がないという話も。」
…それも言うなあ(涙) inserted by FC2 system