あなたの代わりはどこにもいない

美汐SS。キャラに呼びかけシリーズ、略称Calling、その４
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あなたの代わりはどこにもいない
 

なあ、天野

オレはぼんやり丘に座って
隣で真琴を眺めている
天野に声をかけてみた

お前はあの子のことを
やっぱりずっと覚えているのかな

天野はオレの顔を見た
それから真琴を眺めて言った

忘れられるはずはないでしょう
そんなことはあり得ません
わたしは真琴が大好きですが
あの子の代わりにはなりません
あの子の代わりは誰もいない
誰にも代わることはできない

だけど
だからわたしは真琴が好きで
だからわたしはここにいる
だから相沢さんとここに座って
一緒に真琴を眺めている
あの子の代わりもいませんが
真琴の代わりもいませんから

そして天野は立ち上がり
真琴の方へ歩いていった
オレはそんな二人の姿を
ぼんやり眺めた
にこにこしている真琴の顔を
ちょっとだけ笑う天野の顔を
ぼんやり眺めて微笑んだ

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…筆者です。
「仕切り屋・美汐です。」
…現実逃避、その３
「…いいかげん、仕事しましょう。第一、諸人の迷惑です。」
…わかったよう…