あなたがいない世界でも


栞SS。Calling 、その7。END
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あなたがいない世界でも
 

なあ、栞

オレは芝生に寝転んで
隣でオレの顔を見つめて
熱心にスケッチしている栞に聞いてみた

もしもオレがあの時に
1週間の思い出を拒否してたら
お前はどうしていたと思う

栞はペンを持つ手を止めた
だけどすぐににっこり笑った

きっとわたしはあなたに笑って
そしてさよならを言って
家に帰ったと思います
そして家の自分の部屋で
あなたの顔を書きながら
あなたを思い出しながら
過ごしていたと思います

オレは栞の顔を見た
そしてしっかり抱きしめた

<END>
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…筆者です。
「仕切り屋・美汐です。」
…Calling終了。
「これ、F,Fを否定してませんか?」
…気にするな。終了なの。
「秋子さんは?」
…あの人に聞きたいことはない。
「佐祐理さんは?」
…オレはあの人を書いちゃいけない。今朝、気がついた。オレがあの人をシリアスに書いたら、行き着く先は狂気と死だけだ。そんなのは書きたくない。
「…栞さんで書いてます。」
…意味があるから。栞は大丈夫だから。このシリーズは、オレの中にどのくらいキャラが定着してるかを確かめる意味もあったんだ。しっかり染みついてるよ。
「…しっかり定着し過ぎると…他のイメージを拒絶しませんか?」
…もうしてる。他の人のSS…しっかり見れない。そろそろ…
「…Picturesだけは書き終えてください。」
…ああ。 inserted by FC2 system