わたし、真琴ですから(Change R-1)
 

美汐3次創作SS。
このSSはLOTHさんに捧げます。

LOTHさんのSS、『changeシリーズ』の外伝的なSSです。
書いてもいいよ〜、と言われたので書いてみました。
こんな内容でも大丈夫かな…?

注意事項&宣伝:
・changeシリーズ第1話『あたし、美汐だもん!』の外伝SSです。
 これを読むときはそちらを読んでおいてください。
・以下の場所にDNML版change『あたし、美汐だもん!』
『わたし、真琴だからね!』があります。見たい方はどうぞ。

http://cgi.din.or.jp/~draco/cgi-din/game/kanon/frame.html
 

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『わたし、真琴ですから』
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…本当に困ったことになりました。

今日、いつもの様に真琴に会いに来たのですが、
階段から落ちてきた真琴とぶつかり精神が入れ替わってしまいました。

何とか状況は理解できたのですが…。

「…で、これからだが…天野、お前、真琴と一緒にここか天野の家に泊まれ」
相沢さんが私の横に座っている、私の身体に向かってそういいました。
一応、対外的なことを考えて外見で呼ぶ、とのことですが、やっぱり変な感じですね。
「はいはい、あたし、美汐の家に行きたい!」
真琴が私の身体を思いっきりのばして、全身をつかって主張しました。
………。
真琴、今はあなたが美汐なんですから、その言い方は問題があります。
「だからお前が美汐なんだって」
相沢さんが苦笑しながらそう言いました。
どうやら、私と同じ事を考えたようですね。
相沢さんが今度は私の方に顔を向けて訊ねてきました。
「で…だ。真琴、天野の両親って細かいことに気づく方か?」
そうですね…。ちょっと待ってください…。
私の両親は私から見れば普通の両親だと思います。
けれど、ここまで私が変わってしまえば、当然気づいて大騒ぎになってしまうでしょう。
「…多分、ばれると思います」
私がそう答えると相沢さんが今度は考え込みました。
私の身体の真琴は状況がよく分かっていないようで、しまりのない顔をしています。
…真琴、私の顔でそんな表情をするのはやめてください。
「仕方ないな…。秋子さんなら気づいても何も言わないでくれそうだから、
 ここに泊まってもらうしかないな」
私はあまり話したことがないのでよく分かりませんが…
真琴を家族として受け入れたこともありますし、
なにより、相沢さんが言うのですからそうなのでしょう。
「…あぅ〜…」
私の家に行けないことが多分不満なんでしょう、真琴が嫌そうにいつもの口癖を口にしました。
「今度、元の身体に戻ったときに泊まりましょう」
少し、かわいそうになったのでフォローしておきます。
真琴の事ですから、これで我慢してくれるはずです。
「あぅ…。分かった…」
やっぱり真琴はわかりやすいです。
真琴は相沢さんが関わらなければとても素直でいい子ですね。
「よし。そうと決まったら、天野を天野らしく振る舞えるように特訓しないとな」
相沢さんが拳を作って無駄に力説しています。
どうしてそこまで力をいれられるのか、よく分かりません。
「…特訓?」
真琴が不安そうに相沢さんを見つめます。
きっと相沢さんの性格ですから、普段から変な特訓をしているに違いありません。
「おう。まずは天野の両親に、ここに泊まることを伝えないといけないからな。
 だからといって、お前にまかせると説得も出来なさそうだし」
確かに家に連絡は入れておかないといけません。
相沢さんの言うとおり、真琴に連絡を任せるのも不安ですし。
「そうですね…。私が原稿を書きますから、それを読む、というのはどうでしょうか?」
当然、真琴の読みやすいように漢字には読み仮名を振ります。
あとは…秋子さんに出てもらえれば、私の両親は説得できるでしょう。
問題は…セリフが棒読みにならないようにすることですね…。
真琴の事ですから、きちんと教えないと間違いなく棒読みになるでしょう。
「わかった。詳しい段取りは真琴に任せる」
相沢さんは鷹揚に頷きながらそう言います。
懐が広いのか、いい加減なのか、私には判断が出来ません。
「わかりました。
 それでは美汐。少し待ってください」
私は早速原稿を書くことにしました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 あの後、無事に両親に連絡し、お互いの呼び方を間違えないように特訓しました。
自分の名前を自分の身体に向かって呼ぶというのは変な感じですが。
あと、他の人の呼び方も練習しました。けれど、真琴は直りませんでした。
私も相沢さんのことを『祐一』と呼ぶのは恥ずかしいのに、頑張っているんですが…。
けれど、自分の事を『美汐』と呼ぶだけでもあの子にとっては大変なのでしょう。

 夕食は秋子さんが作った料理でとてもおいしかったです。
同席していた名雪さんには相沢さんがひたすら誤魔化していたので、
私たちの入れ替わりに気づかれずにすみました。
秋子さんの方は…食事中、ずっと私たちを見ていたのでもう気づかれていると思いますが。
ですけれど、何も言われなかったので、そのまま演技を続けることにしました。

「ふぅ…。いつもながら秋子さんの料理は食べ過ぎてしまうな…」
相沢さんが手足を放り出しながら座りました。
確かに、私も普段以上に食べてしまいました。
もっとも、食べる量の多い真琴の身体なので本当に食べ過ぎなのか、よく分かりません。
真琴は、と見ると、私は普段小食なので、余り食べられなかったようです。
それでも、普段食べるよりはかなり食べていましたが…後で戻ったときに太っていないか心配ですね。
「そろそろ風呂が沸く時間だな…」
寝そべりながら相沢さんが呟きます。
いつも思うのですが、相沢さんはよく考えていることを口にしています。
あれは直した方がいいと思うのですが。
「さてと…」
相沢さんが起きあがりました。手を振らずにいきなり状態を起こしたので変な感じです。
そのまま立ち上がると相沢さんは私の方を振りかぶってこういいました。
 
 
 

「真琴、いつものように一緒に風呂に入るぞ」
 
 
 

………。

な…な…っ。なんて事を言うんですかっ。
私はその発言の内容に衝撃を受け、言葉が出せなくなりました。
いくらなんでもそんなこと出来るわけが…
…もしかして…普段から…相沢さんと真琴は…その…一緒にお風呂に…ということですか?
だとしたら…私が…今は真琴なのですから…一緒に入らないと…いけない…のですか…?
思わず、一緒に入っている所を想像してしまいました。
い、いくら今は真琴の身体とはいえ…そんなこと…。
あまりにも恥ずかしくなって、本当に顔から火が出そうです…。

「あ、すまんっ! 入れ替わっているのをすっかり忘れてたっ!」
ようやく、相沢さんが気づいたのか、私に平謝りします。
ひたすら謝り続ける様はまるでお猿のおもちゃのようです。
あまりにおかしいので、私は先ほどまで赤くなっていたのを忘れて、
思わず吹き出してしまいました。
「あ、人が本気で謝っているのに…」
「す、すみません。面白かった物でつい…」
「あははは〜」
真琴も笑っているから、やっぱり相沢さんの事が面白かったのでしょう。
「ま、別にいいけどな…」
それだけ言うと相沢さんは床に「の」の字を書き出しました。
さすがにあれはわざと落ち込んだ振りをしているのだとわかります。
「では、真琴と美汐で先に入りますね」
落ち着いた口調でそう相沢さんにいいます。
こういえばさっきのことは気にしていない、と判断してくれるでしょう。
「うん。真琴、早く行こ〜」
私達はそのままふざけている相沢さんをおいて、お風呂を頂きに行きました。

…当然、お風呂場ではいろいろと面白いことを真琴から聞きました。
これで当分は相沢さんを押さえることができそうです。
しかし…。
このぴろと言う猫は大分変わっていますね。
お風呂場に入るときに現れたかと思うと、私の頭の上に飛び乗ってきて、
そのまま浴槽に入っても動かないのですから。
普通の猫なら水がかかるだけでも嫌がるのに…。
けれど、頭を洗うときに思いきり邪魔になったのは真琴には内緒です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

深夜。
普段は寝付きはいい方なのですが、さすがに今日は勝手が違うようです。
一度寝たのですが、夜中に目が覚めてしまいました。
本当はまた眠ってしまいたかったのですが、お手洗い行きたくなってしまったので、
そのまま起きて行く事にしました。
さすがに日が変わるような時間ですからもう、みなさん眠ってしまっているはずです。
私は音を立てないように静かに扉を開きました。
すでに廊下の電気は消えているので真っ暗です…といいたい所ですが、
相沢さんはまだ起きているらしく、部屋から明かりが漏れてきています。
あれで朝、起きられるのでしょうか?
ですけれど、毎朝名雪さんを起こしているそうなので、多分、大丈夫なのでしょう。
私は相沢さんの部屋の扉を眺めながら、階段を静かに降りました。
お手洗いの場所はさすがに何度も来ているので覚えています。
明かりをつけずに、不必要に音を立てないように注意しながら移動します。
 
 
 
 

ふぅ…。これで寝られるといいのですが。
お手洗いから出たところで横手から声がかかりました。
「よう」
そこには相沢さんが立っています。
「………」
私は無視して階段へと歩こうとしました。けれど、相沢さんに手を捕まれてしまいました。
「何の用ですか?」
とりあえず、何がしたいのか訊いてみます。
「あ、いや、そろそろお腹がすいて起きてくる頃だと思ってな…」
照れ隠しなのでしょう、頭をかきながら答えて来ました。
「お腹がすくって…。別にそんな事は…」
くぅ〜。
ありません、と言おうとしたときに急にお腹が鳴ってしまいました。
…どうして急に…。
「やっぱりな」
相沢さんは得意そうに言います。
「真琴の身体だからな、いつもこの時間に夜食を食べてるから条件反射だ」
それは条件反射ではなくて習慣だと思いますが。
「ほら、焼きそば作ってあるから。こっちに来いよ」
そう言って私の腕をひっぱります。
お腹がすいてしまっているのは事実なので、そのままついて行きます。
食堂に入ると、すでに調理ずみだったらしく、焼きそばを盛った皿が2皿おいてあります。
「時間が時間だからな、静かに食べろよ」
言われなくてもそうするつもりです。
さすがにこんな時間に他の人を起こしたくはありませんから。
しばらく、私達は静かに焼きそばを食べ続けました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「ごちそうさまでした」
「おそまつさまでした」
相沢さんがお皿を流しに持っていきます。
「私が洗いましょうか?」
作ってもらったお礼もありますから、そう提案してみました。
「いや、いいよ。いつもやっていて慣れてるから」
相沢さんはそういいながら、あっという間にお皿をきれいにしてしまいました。
慣れている、というのは事実みたいです。
「さ、上に戻って寝るぞ」
「はい」
私が先に階段を上ります。
さっきまで明るい食堂にいたので少し足下がおぼつかないです。
ずるっ。
あっ。
前のめりに階段にぶつかる、と思った瞬間、身体が止まります。
何が起こったのか確かめると、相沢さんが支えてくれたみたいです。
「やっぱり、真琴の身体だな」
笑いながらそう言ってきます。
別に今のは身体のせいでは無いのですが…。

そう言おうとした瞬間、今度は身体を引き寄せられてしまいました。
相沢さんの胸元に抱えられるような体勢になってしまいます。
思わず、振りほどこうとしたのですが、強く抱きしめられていて、
身動き一つできません。
「あの…相沢さん…」
父親以外の男の人にこんな風にされるのは始めてです。
とくんとくん、と心臓の音が鮮明に聞こえてきます。
どうしたらいいのでしょう…。
ただ同じリズムを刻む二つの音だけが私の頭の中を駆けめぐります。
私と、相沢さんの、二つの心臓が、まるでステレオの様に同時に動いています。
「すまない…」
そう、相沢さんが小さく呟きました。
それにあわせて腕に力を入れて、私を自分の胸に押しつけようとします。
それは痛いけれど、同時にとても心地よく感じられました。
「すまない…。入れ替わっているのは分かっているんだが…」
再度、呟きます。私の位置から相沢さんの顔を見ることはできませんが、
多分、辛そうな顔をしているのでしょう。
どうしてか、私にはそれが分かりました。
「はい」
子供を落ち着かせるように、優しさを込めて、それだけを言います。
その一言で安心できたのか、抱きしめる力がゆるくなりました。
「すまないが、もうしばらくこうさせてくれ…」
普段の相沢さんからは信じられないくらい、弱々しい声です。
その声から私は相沢さんがなぜこうしたいかが分かりました。

いくら外見では強がっていても…
心の奥ではまだ不安が残っている…
失った物をもう一度手に入れられたから…
もう一度、失うことをおそれている…

「大丈夫です…。
 大丈夫です、真琴はずっとあなたの側にいます…」
私はゆっくりと相沢さんの方に向き直りながらそう言いました。
そして彼の背中に両腕を回しました。
彼は私がそうしたことを知ると、始めはこわごわと、
そして徐々に力強く抱きしめます。
「天野…ありがとうな…」
いいえ、違うんです。
私は…別に感謝されるような事はしていないのですから…。
ただ、相沢さんとこうしていたくなっただけなのですから…。
それだけの理由で、私はそのままの姿勢でいる事を選びました。
お互いの体のぬくもりを感じて、
お互いの心のぬくもりを感じて。

しばらくして、相沢さんが私の身体を離しました。
ほっとしたような、けれど寂しいような、そんな気持ちになってしまいます。
私はそれを表に出さないように努めて平静を保つようにして言いました。
「落ち着きましたか?」
顔を見上げると、すでに感情を整えているのか、
いつもの人をからかうような笑いを浮かべた相沢さんに戻っています。
「おう。
 お前こそ、足下には気をつけろよ」
わざとふざけていう相沢さん。誰がどうみても照れ隠しですよ、それでは。
「ははは…」
なんだか、とってもおかしくなって笑ってしまいました。
相沢さんは一瞬どうしたんだ、という表情を浮かべましたが、
その後私に合わせて笑い出します。
「あはは…。俺達、こんな所で何をやっているんだろうな?」
そうですね…。こんな時間に階段でふたりで抱き合って、
笑うだなんて普通の人のする事では無いでしょうね。
「さあ、そろそろ寝ましょうか」
私は相沢さんが頷くのを確認すると階段の残りを上がりました。
「相沢さん」
そして相沢さんが最後の一段を上ろうとしたときに目の前に立ちます。
「ん?」
「私、真琴がどうして相沢さんのこと好きになったのか、分かったような気がします」
何の脈絡もなく言ったその言葉に、彼はあわてて言い返してきます。
「お、おい。一体何を…」
けれど、私は彼の口に指をあててその言葉を途中で止めさせます。
そして、心の中に生まれた想いをそのまま口にします。
「私も…私も相沢さんの事が好きになってしまいましたから…」
「えっ!?」
私は相沢さんが驚いている隙に飛びつきます。
そして…
そのまま、唇を合わせます。
軽く触れるだけの、けれど、私にできる最高の表現を。

相沢さんが呆然としているうちにそのまま背を向けて真琴の部屋の扉を開けます。
ようやく、混乱が解けたのか、相沢さんが後ろから声をかけてきました。
「お、おい…」
ふふ、油断しましたね。
「今度は元の身体に戻ったときに…続きを試してみます」
この身体だと、少し後ろめたい気がしてしょうがありませんから。
「…本当によかったのか?」
まだ、とまどっているのがその震えている声からよく分かります。
だから、私はこう言うことにしました。
 
 

「大丈夫です、祐一」
 
 

「だって今は…」
 
 

「わたし、真琴ですから」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

<end>

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ばる「LOTHさんに捧げる、changeな美汐です」
キィ「…まだまだ表現が未熟ですね」
ばる「うぐぅ。こういうのは書き慣れていないんだ…」
キィ「だったら、書けるように練習してください」
ばる「分かってるよ…。リバーサルでも必要になるから、
   いろいろと読んで書けるようにするよ」
キィ「そういえば…リバーサルの方では私の出番は無いのですね」
ばる「ああ。あっちは後書きは本当の最後にだけ書くつもりだから。
   だからコメントもコメントとして別に書いてる訳だし」
キィ「そう言うことですか。となると、出番は絶対にありませんね」
ばる「ひどい…。一応、プロット見直したりして、
   ようやく書ける体勢を整えたというのに」
キィ「文句は書き上げてから言ってください」
ばる「さすがに美汐モードはきついな…」
キィ「別に…。正しいことを指摘しているだけです」
ばる「………。気をとりなおして、と。
   LOTHさん、気に入っていただけましたか?」
キィ「なお、ネタとしては18禁ver.もあったりします。
   私がやめさせましたが」
ばる「そんなもん、恥ずかしくて職場で内職では書けないって」
キィ「書きたかったんですか?」
ばる「…いや…その…。ごめんなさい」
キィ「やっぱり未熟ですね」
ばる「…うぐぅ、いじわる…」
キィ「いじけている人はおいといて…。
   では、またお会いしましょう」

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ささやかなコメント by LOTH

言わずと知れた『Change』のDNML化をして下さっているばるきゅーれさまが捧げて下さいました。
本来なら、わたしが捧げなくてはいけないのですけど…
元々の話としては、わたしがDNML化専用にChangeの外伝を"わたしが"書いてもいいですよ、と
ばるきゅーれさんに言ったのを、ばるきゅーれさんが"自分が"書いてもいい、とわたしが言ったのだと…
まあ、そんな勘違いから生まれた作品です。
そういう行きがかり上、わたしに捧げていただけました。
それも、ちょうど同じ日に、同じような時間に本編の1編と同時に投稿され、二つ並んで掲示板に出ていて、
わたしが投稿した直後にこちらを読む羽目になり、思わず
『ばるきゅーれさん、違うのに〜〜〜〜』とCRTに向かって叫んだのを今でも思い出します(苦笑)
こちらは『Change』と違い、美汐らしいほのぼので、でもちょっと雰囲気のある艶っぽい話です。
わたしには、ちょっとこういう美汐は書けませんから、あわてて
『これ以上書かないで〜』とコメントで頼んだこともよく覚えています(爆)
本気で、勘弁して下さいね。この系統の外伝は。コメディなら、いいんですけど…

それ以降も、ばるきゅーれさんにはずっと『Change』のDNML化をしていただいています。
わたしはDNML化を意識せずに自分の文体で書いているので、アレンジが大変だと思うのですが…
これからも出来ればよろしくお願いします、と言ってしまう、ずうずうしいわたし(苦笑) inserted by FC2 system