『唄 〜木々のざわめき〜』



















私等の子供たちが還っていくよ







奇蹟の足音を響かせて、私等の子供たちが還っていくよ







丘を越え、森を抜け、大切な人々の住むあの街へ







『丘は森に連なり、やがて街へと続いていく』







時を超え、雪と共に、忘れられない人々の住むあの街へ







『丘は森に連なり、やがて街へと続いていく』







やがて子供たちは、あの場所へ辿り着いて







自分たちの変化に気が付くはず







幼い日の自分よりも、早く走れるって事に







ずっと同じ処を廻っていても、強くなれるって事に







『丘は森に連なり、やがて街へと続いていく』







そして子供たちは、日常の中に還っていく







流れる季節を、体中で感じながら







日常へと至る奇蹟を、体中で抱きしめながら







『丘は森に連なり、やがて街へと続いていく』







私等の子供たちが還っていくよ




 




奇蹟の足音を響かせて、私等の子供たちが還っていくよ


















fin

 



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