Forbidden  lover  2nd
 

 ものみの丘 
 そう呼ばれる場所に彼女はいる。
 始めてきたきっかけは既に覚えていない。
 だけど、一度来てからこの場所は彼女のお気に入りの場所となった。
 そして、その日も、彼女は――そこにいた。
 
 
 
 
 
 
 

       “Forbidden lover”
 
 
 
 
 
 

 丘から見下ろす街の風景。
 私はそれが好きだ。
 ふわっと風が吹いて、腰まである私の髪が風に揺れる。
 この風も、私は好き。
 がさ。
 ばっ、と振り返る。
 そこには、足を怪我した狐がいた。
 
 
 

彼と彼女は出会う
 
 
 

「怪我を、しているの?」
 怯えたような目をしてこちらを見つめている狐。
 怪我をしているのは、右の前足と、左の後ろ足。
 前足の方にハンカチを巻く。
 後ろの方はどうしよう……
 少し考えてから、髪を縛っていたリボンを解く。
 結構お気に入りだったのだけど。
 そのリボンを、怪我をしている後ろ足に巻き付けた。
 
 
 

これは、偶然?
 
 
 

 ふと思いついて、鞄の中からお菓子を取り出す。
 目の前に並べてやると、嬉しそうに食べ出した。
 その様子が微笑ましくて、私は、笑った。
 
 
 

それとも、必然?
 
 
 

 次の日も、その次の日も、私は毎日丘へ行った。
 あの狐と会うために。
 ぽっかり空いた心の穴が、少し癒されるような気がしたから。
 
 
 

必然だとしたら――
 
 
 

 そうしてしばらくたったある日。
 狐は姿を現さなかった。
 日が暮れるまで待って、それでも現れなくて、
 がっかりしたような、寂しいような、そんな気持ちだった。
 
 
 

――なんて、残酷な必然なんだろう。
 
 
 

 帰り道。
「美汐……」
 突然名前を呼ばれて私は振り返った――
 
 
 
 
 

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   みなさんこんにちは。作者が逃亡したため代理の美坂香里です。
   えーと、これどっちかっていうと一話目の方がよかった気がしますね。
   ま、あの馬鹿作者行き当たりばったりだから。
   えーと、みなさんにアンケートです。次のうちから読みたいものを選んでください。
   
   1,Forbidden loverの続き(既に書き出してる)
   2,名雪の短いSS(構想だけ)
   3,知る人ぞ知る・・・SMILEのアフターストーリー(アイデアの断片だけ)

  ほかにもこれを書けって言われれば書くかも、って作者が言ってました。
  それでは、また会いましょう。しーゆー♪
 
 

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