ギャグ・コメディ系ではもう、わたしなど足下にも及ばぬ大御所のと〜いさんですが…
でも、と〜いさんのシリアス系も、すごくいいものが多いです。
その中でも、このシリーズは覚えておられる方も多いと思います。
第１話の舞編を見た時、わたしはあの『わたしがあなたに出会うまで』を終えてしまった後で、
舞のシリアスは読む気がなかったんですが…これは読みました。
で、うむむむむ…とうなった覚えがありました。
せっかく、ハッピーに終わったのに、なんで舞が…
そんな感じでした。
で、その後、わたしが満を持して(苦笑)『Dream/Real』を書こうと、
そのオープニングである『覚めないゆめ・覚めた夢』を投稿した直後…
第３話の名雪編が投稿されました。(あゆ編は、わたしは見逃していました…)
で、読みました…
…かぶりました(涙)
と〜いさんご本人もわたしのあれを読んでおられて、それで後書きに書かれていましたが…
…中当たりでした(号泣)
大当たりにはならなかったですが、初期のプロットでは結構まずい展開でして…
元々は、名雪が目覚めてからあゆのことをどう知るか、なども考えていたのですが、その辺のシーンが…
そこで、わたしはこの話にかぶらないように構成中だった後半のプロットをちょっと変えて
結局、終盤の名雪の目覚め、あゆの目覚めの部分が現在できあがったような形になったのです。
このシリーズは素晴らしいお話だったので…かぶる気になれなかったのです。
ですから、この話がなかったら、『Dream/Real』は少し違った形になっていたわけで…
そして、『白い雪・白い翼』が生まれなかった可能性すらあったのです。
第１話の後書きでわたしがぼやいていた、主題が同じSS…それが、このシリーズのあゆ編、名雪編でした。
そして、詐欺師さんの卒業と。
また、シーンかがぶったのは…交通事故のシーンが、詐欺師さんの『Marshmallow-Waltz』と。
…まったく、『Dream/Real』はわたしの想像力の貧困さを物語るSSでした(涙)
ともあれ、そんなわけで、この話がなければ、『Dream/Real』が、そして…
『白い雪・白い翼』が違ったものになっていたかもしれない…
そんな素晴らしい作品です。