『Marshmallow-Waltz』-5th
 

 こんばんわ。詐欺師です。
 『M.W.』最終話、エピローグです。
 またまた変則的(^^;
 では、どうぞ。
 

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        『Marshmallow-Waltz』
              5th-『eternal memories』
 
 

    ……ピッ…ピッ……
    
    ……ピッ…ピッ……

「…失礼します…」

    ……ピッ…ピッ……

「…えっと、こんにちわ」

    ……ピッ…ピッ……

「あははーっ、お見舞いです…」

    ……ピッ…ピッ……

「…って、笑ってたらダメですよね…」

    ……ピッ…ピッ……

「…………」

    ……ピッ…ピッ……

「…まだ、意識が戻らないんですね…」

    ……ピッ…ピッ……

「…私もまだ、あなたのことが…」

    ……ピッ…ピッ……

「…………」

    ……ピッ…ピッ……

「…いい、お天気ですね…」

    ……ピッ…ピッ……

「…こんな日は、みんなでピクニックにでも行きたいですね…」

    ……ピッ…ピッ……

「…私がお弁当を作りますね。…その時は…三人分」
    
    ……ピッ…ピッ……

「……えっと……」

    ……ピッ…ピッ……

「…あ、そうだ。私お花持ってきたんです」

    ……ピッ…ピッ……

「…この花瓶に、入れておきますね」

    ……ピッ…ピッ……

「えっと、それじゃあ……」

    ……ピッ…ピッ……
 
「…また、来ますね…」

    ……ピッ…ピッ……

「…お大事に。まい……さん」

    ……ピッ…ピッ……

    ……ピッ…ピッ……
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

    ……ピッ…ピッ……

    ……ピッ…ピッ……

「よお、舞。見舞いだぞ」

    ……ピッ…ピッ……

「ちゃんと花も持ってきて……って、あれ?」

    ……ピッ…ピッ……

「……そうか。佐祐理さんも来てたのか」

    ……ピッ…ピッ……

「う〜ん、この花どうすっかなあ…」

    ……ピッ…ピッ……

「…ま、いいか。とりあえずこのコップにでも…」

    ……ピッ…ピッ……

「…………」

    ……ピッ…ピッ……

「…ま、こんなところだろ」

    ……ピッ…ピッ……

「…さて、と…」

    ……ピッ…ピッ……

「…なあ、おまえいつまで寝てるんだよ」

    ……ピッ…ピッ……

「名雪だってなあ、もうちょっと早く起きるぞ」

    ……ピッ…ピッ……

「……いや、あいつと比べても仕方ないか……」

    ……ピッ…ピッ……

「…そういやあいつ、ちゃんと一人で起きてんのかなあ…」

    ……ピッ…ピッ……

「……おっと、悪い悪い。話がそれたな」

    ……ピッ…ピッ……

「えーっと、何の話だっけ?」

    ……ピッ…ピッ……

「…そうそう。佐祐理さんも見舞いに来てくれたんだな」

    ……ピッ…ピッ……

「……よかったな。舞」

    ……ピッ…ピッ……

「…まだ、佐祐理さんも戦ってるんだけどな」

    ……ピッ…ピッ……

「…それでも、おまえを見舞いに来てくれたんだぞ」

    ……ピッ…ピッ……

「…今度はおまえが、佐祐理さんを助けてやれよ」
   
    ……ピッ…ピッ……

「……なんてまあ、俺が言う必要もないか」

    ……ピッ…ピッ……

「おまえはそういう奴だもんな」

    ……ピッ…ピッ……

「…………」

    ……ピッ…ピッ……

「…でも、いい天気だな…」

    ……ピッ…ピッ……

「…こんな日は、外で弁当を食うのもいいよな…」

    ……ピッ…ピッ……

「三人で弁当作ってな……」

    ……ピッ…ピッ……

「そういや、おまえも料理の腕も落ちてるだろうな」

    ……ピッ…ピッ……

「目が覚めたら、俺の方が上手いかもしれないぞ」

    ……ピッ…ピッ……

「…まあ、そこまではありえんか…」

    ……ピッ…ピッ……

「…悔しいけどな」

    ……ピッ…ピッ……

「…おまえも、意外と料理、上手いもんな…」

    ……ピッ…ピッ……

「…………」

    ……ピッ…ピッ……

「……なあ、舞」

    ……ピッ…ピッ……

「…早く…帰ってこいよ」

    ……ピッ…ピッ……

「俺たち二人とも…待ってるから」 

    ……ピッ…ピッ……

「俺も…佐祐理さんも…」

    ……ピッ…ピッ……

「二人とも……おまえのことが大好きだから」

    ……ピッ…ピッ……

「だから…帰ってこいよ」

    ……ピッ…ピッ……

「なるべく、早くな」

    ……ピッ…ピッ……

「…………」

    ……ピッ…ピッ……

「……さて、そろそろ俺も帰るな」

    ……ピッ…ピッ……

「佐祐理さんも、心配するだろうし」

    ……ピッ…ピッ……

「やきもち焼くなよ?」

    ……ピッ…ピッ……

「……なんて、な」

    ……ピッ…ピッ……

「……それじゃあな。舞」

   ……ピッ…ピッ……

「…また…来るからな」

   ……ピッ…ピッ……

「…そうだ。次は佐祐理さんと一緒に来るよ」

   ……ピッ…ピッ……

「賑やかな方が楽しいからな」

   ……ピッ…ピッ……

「…って、どっかで聞いた台詞だな…」
  
   ……ピッ…ピッ……

「……ま、いいか」

   ……ピッ…ピッ……

「…それじゃあな、舞」

   ……ピッ…ピッ……

「…また…来るな」

   ……ピッ…ピッ……

   ……ピッ…ピッ……
 

……ピッ…ピッ……
 
 

……ピッ…ピッ……
 
 
 

                            <終>
 

  ―――――――――‐―――――――――――――――‐――――――――

 あらためまして。詐欺師です。
 たいして長くなかったわりに時間のかかったこのシリーズも、いよいよ完結です。
 「難しかった」感想としてはこの一言につきます。
 そりゃあなんと言っても、同時進行が(^^;

 このラストの形は、早いうちから決まっていました。
 BadENDを期待(?)してた方、ごめんなさい。
 でも、リクエストがあれば作る…かも(^^;

 この『M.W.』では、私からみなさんに多くのことを押し付けてきました。
 それでも読みつづけてくれた方々に、深く感謝します。
 どうもありがとうございましたm(__)m
 

 P.S.今度は積丹(泊原発のとこ)に行って来ます。
   何かおみやげSSが作れれば…と、思ってはいるのですが(^^;

1999.9.22
詐欺師
 

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