題名のそのワケは?


…なんか、わけ分かるようで分からない題名ですけど…
でも、わたしが話に付けている題名も、いつだってわけが分からないというか…センスないですよね(苦笑)
まあ、元からないんだからしょうがないんですけど…

で、今回は小コラムって感じで、これまで付けてきた題名について、どうしてそんな名前になったのか…
そんな話を書いてみようかと。
でも、全部の話を書いていたら、300本以上書くことになる…それはさすがにやってられないので(笑)
目につくシリーズのシリーズ名に関して、そのわけや、付けた時のことなどを、発表年代順に…

『心象風景画』(天野美汐)
古い順に言うと、これになりますが…
…これこそ、完全に自分でも意味不明だったりして(苦笑)
第一、これはシリーズになる予定ではなく、第一話となる話はただの単発のつもりだったんですよね。
で、その後の話を考えた時に、なんか…美汐の心象風景を淡々と書きたいなと…
そして、その1話1話を、一枚の絵のような、そんな感じで書いてあげたいなと…
そう思って付けた…そんな気がします。多分。

『風の音・鈴の音』(沢渡真琴)
真琴といえば、鈴。
…なぜかプリクラは、わたしの頭には全然なかったのが不思議です。
多分、『恋はいつだって唐突だ』で最初に小道具として使ってしまい、わたしの中ではもういいやって感じだったのかな…
ともかく、わたしの中で真琴のイメージというと、鈴と…
あのラストの、丘でのウエディングヴェールをかぶった真琴のCG…わたしがいつ見ても泣いてしまう、あの絵に吹く風…
わたしの中で、あの丘はいつも優しい風が吹いていると思っているので…
それらのイメージをそのまま、題名にしてみました。
ていうか、読み切りほのぼのシリーズのつもりだったので、ぴったりだと思ったんですけどね…
…なんで最後、シリアスになったかな(苦笑)
でも、やっぱり最後まで、風と鈴はモチーフに使えたからいいかぁ <をい

『わたしがあなたに出会うまで』『あなたとめぐり逢うために』(川澄舞)
…まあ、『あなたと…』の方は、前作のモチーフが「めぐり逢い」という映画だったところから、
あのけなげな舞の気持ちから、いわば当たり前のように付けたわけなんですけどね…
なぜ1stシリーズが『わたしがあなたに出会うまで』なのか。
確か、最初の「Again」を書いた時から、舞と祐一の一時の別れを書く気でしたので…
というのはもちろん、「めぐり逢い」をモチーフにするつもりだったから。
だから、二人が再び出会う時を…その時までを書く気でだったからだと。
そして、それこそが二人の真の出会いなのだと…
あの夜の校舎の、二人の悲しい出会いではない、それが本当の出会いなんだって…書きたかったんだと思います。
そうする事で、二人を…舞を本当に幸せにできるんじゃないかって。
…間違えましたけどね、結局、わたしは…あはは。

『Lunatic』『Moonlight』(美坂香里)
…これこそ、何を言う事もないと思うのですけれど…
Lunatic、すなわち狂気。狂気を主人公とした話ですから、もうそれ以外ないという感じですね。
わたしのHNの一部でもある、Lunatic。輝く、でも冷たい月。狂気へと誘う月…
一方、Moonlight…淡い、でも優しい月の光。癒す月。それを書きたかった…みたいです。
全然書けてないですけどね…

『グノシェンヌ』(天野美汐)
ピアノ曲という連作がありまして…ピアノ曲の題を取り、その曲想に合わせたシーンを書く連作…
これはメインキャラの連作で、かつわたしの初連作でした…『どようび』が先だったかな?
ともかく、まあ、その時はサブキャラである美汐は書かなかったのですが、ある日…書こうと思い立ったので。
サティの『グノシェンヌ』の曲が、迷路のような悲恋にぴったりな気がして…付けました。

『Dream/Real』(月宮あゆ)
これはね…夢と現実を交互に書く、あるいは夢と現実の境は…という意味で付けた仮題だったんですけど…
気がつくと、正式なシリーズ名になっていました(苦笑)
多分、もっといい名前を考えるよりも、構成をするのに忙しくてそのままで数回連載したため、そうなっちゃったみたいです(爆)
まあ、Lastを含めて、Kanonで語られたあゆの夢…現実…それを語りたかったからこそ…
今では、D/Rという略称でよく引用したりするので、まあいいかあ…

『Eine Kleine Naght Musik』(川澄舞)
もちろん、モーツアルトの曲名です。普通は「セレナーデ」「小夜曲」というやつですね。
題名にしたのは、一夜の出来事…一夜の夢のような、でも真実との出会い…
だから、小さな夜の曲…Eine Klene Naght Musikって感じです。

『Forget me, Forgive me』(美坂栞)
これはストレートです。忘れてほしいと消える直前に言うあゆ…そして、最後にごめんなさいと祈る栞…この二人が書きたかったから。
「ありがとう そして ごめんなさい」この3つの言葉を書くために、書いたから。
…って、結局F,Fはそんな栞ではない栞を書くために書いて…FTで書きたかった栞とあゆを書いたのですけれど。

ちなみに、このあたり…名前の付け方が既に投げやりですねえ…(苦笑)
ここで本掲示板が終了したため、気を取り直してきちんとした名前を付けようと…
…したはずなのに、ぜんぜんしてない(涙)

『夢の頃・夢の季節』(天野美汐)
これは昔わたしが書いたオリジナルから取ったというのは解説に書きましたので、ここではそのオリジナルの名前の由来を。
このオリジナルは、秋から始まって各季節に一話ずつ、少年と少女の心の動きを書いていく話だったので…
そして、これを書いていた頃、題材とした中学時代が…夢だったような気がしていたから。
まるで夢のような頃だったなあ…バカみたいな事をやったり、傷ついたり傷つけたり…でも、楽しくて…
…って、書いてたのは高校生になるかならずの時なんですけどね(苦笑)
そんな思いから、『夢の頃・夢の季節』という題名を付けたような気がします。

『白い雪・白い翼』(水瀬名雪)
解説にもあるように、二人の主人公…白い雪、名雪と…白い翼、あゆの物語だから。
二人を表す言葉を並べて題にする、というのは、もうひとつの『Dream/Real』というこの話の性格から、当然のように付けました。
そして、話自体も二つの言葉に代表される、白いイメージを大切に書いたつもりです…

『夢の降り積もる街で』(月宮あゆ)
…すいません。連載は半年近いこの話…一分で考えました、この題名(苦笑)
わたしはあゆの事故のことをみんなが覚えていても、あゆの名前は忘れているのは、あゆの夢が街に降り積もり、
それが人々の心にも降り積もった結果、あゆの望むようになっているのだと…
だから、あゆが消えると、夢が溶けて現実がその下から現われ、秋子さんも全てを思い出すのだと…
Kanonを初めてやった頃、そう思っていたのです。
だから…夢の降り積もる街。あゆの夢が…現実という名の夢が降り積もった街。
最後に夢が溶けるのに、奇跡などいらない…そんな夢の降り積もった街で繰り広げられるあゆの物語を書きたかったから。
もう一人の、奇跡など起こせないあゆの物語を…

『愛に時間を』(水瀬秋子)
思い出に還る物語。Kanonのキャッチのようなフレーズにあるこの言葉ですが…
思い出に還るためには、思い出を思い出にするだけの時間が必要なはず。
あまりに悲しくて…心を壊すことでも、時間があれば…それに耐えるだけの心を育てる時間があれば、
そして思い出に還り、直面して…思い出を思い出にできる…たとえ、それが7年かかっても…
でも、還らなきゃならないから。直面しなきゃならないから。自分のために…その人のために。
だから…秋子さんという優しい人は、全てを知った人は…願うのではないかなって。
この子たちの心に…この子たちの愛に、どうか時間を…そのための時間を下さいと。
そう思って…付けました。
SF作家ハインラインに同名の小説がありますが、完璧に関係ないです。

『Hello, Again』(倉田佐祐理)
…後悔してます…10秒で考えちゃダメだって(爆)
まあ…佐祐理さんが一弥くんの死という枷から解き放たれて、本当の笑顔で「おはよう!」って挨拶できるようになる…
そんな風になれるように、話を書く…つもりで付けたみたいです(苦笑)
でも、それってすごく大仕事で、今あるメモを見ても…そんな風にはできそうもないのに(涙)
まあ…その意気やよし!ってことで <をいをい

もう、シリアスな話は立ち上げる気はないので…こんなものでしょうか。
よくもまあ…こんな適当にシリーズ名を考えた物だと、自分でも感心しきりです(苦笑)
みなさんは、もっと考えて付けましょうねっ!! inserted by FC2 system