第8話『あの雨が忘れられなくて』


これは伏線の回。だいたいメモ通りですが、展開が若干変わりました…



メモ

第8話『あの雨が忘れられなくて』

夏休み明け。
歩道橋に立つ美汐。偶然、通りかかった祐一。話しかける。
何をしているのか聞くが、美汐はあの丘の時のように、それ以上にかたくなに答えをぼかす。
その態度に何となく引っかかりを感じる祐一。
次の日、北川と話をしていると、北川もその前日に美汐を見たという。
やはり気になり、見に行くと立っていた美汐。
次の日、台風が近づいている。次第に強くなる雨。
祐一、その日はさっさと帰るが、部屋で雨を見ているうちに気になって歩道橋へ。
するとそこに…美汐。傘を持っているが役に立たず、既にずぶ濡れ。
あわてて連れていこうとする祐一。しかし、美汐は拒んで
「嫌です、わたしは…」
「天野」
祐一を見上げ
「わたしは…」
気を失う。
家に連れて帰る祐一。真琴のいた部屋に寝かす(名雪の手で着替え)
祐一が見に行くと、目を覚ます美汐。
「気づいたか」
「…迷惑をかけました」
「そんなこと」
祐一、美汐を見つめて
「無茶はするな」
「すいません」
「何してた?」
黙る美汐。
「天野?」
腕を掴んで
「あの場所に…何か思い出が?」
美汐、祐一を見上げて
「相沢さん、わたしは…わたしの…」
その時、名雪が入ってきて、あわてて離れる二人。そして…
そのまま、美汐は着替えてタクシーで帰る。見送る祐一。


…ていうか、細かいところはずいぶん変わってますね(苦笑)
例によって、前半部は場面展開だけで、全然、粗筋にもなってません。
でも、そっちの方が書いてあるとおりに展開して…

後半は変わってます。
美汐は歩道橋の上で既に気を失ってましたし、最後近く、「妹」という言葉を言います。
…でも、このメモを書いた時には、そこまで言わせる気がなかったんですよね。
その…「あの子」の件は、わたしにとっても辛い話なので、極力…
でも、それを書かないとこれ以後の話が続かないと書きながら判断し、書き込むことにしました。
この回で書きたかった伏線がそれですし。
つまり、美汐は「あの子」「妹」をなくした悲しみに沈んでいることを見せる。
暗い、無口なのではなく、そしてそれまでほのめかしてきたものみの丘での沈みようなどは、
その別離が理由なのだと…そして、一人っ子のはずの美汐の「妹」とは…

このように、書いている時の判断、あるいは前を書いた時についたコメントによって
メモと話を変えてしまうことはしばしばです。
でも、それが書くってことですし、それを願ってすぐに掲示板に投稿するのですから…
そんな、書き上がった本編と比べるとわたしの書き方とか考え方が垣間見えるメモです。 inserted by FC2 system