第11話後『だって、わたしはあなたのことが』


クライマックス後編。最初から前後編でクライマックスの予定でした。
ま、その形式に関しては、選択は正しかったと思いますが…



メモ

第11話後『…だって、好きだからしょうがない』

Christmas 夕暮れ ものみの丘
待つ祐一。美汐、現れる。
「来てくれたんだ。」
近寄る祐一に、美汐
「そのまま、聞いて下さい。」
そして、自分のお別れした「あの子」のことを語り
「だから、わたしはもう、誰とも関らないと…もう、あんな悲しい思いは…
だから、この間…そして今日も、ここへは…特にここへは絶対来ないつもりで…」
「でも、来てくれた。」
「…今日、美坂先輩が家に…」
「香里?」
「…いえ、でも…やはり、自分で…自分の口で、きちんと自分の気持ちを
言わないといけないと思いました。でも、なんて言えばいいのか分からなくて…
何度も引き返したんです。でも…気付いたら、ここにいました。」
「…天野。それで、お前の気持ちは?」
「…わたしは…」
とまどうように黙る美汐。夕日に映るその顔は、いつかのように赤く染まり…
でも、瞳に…悲しみでない何か…涙が…
祐一、一歩前に出る。美汐、黙って立っている。
祐一、そのまま歩いて美汐の前に。そして、美汐を抱きしめる。
美汐、一瞬の間。祐一を抱きしめる。
そして夕日の中、二人はキスをする。


…書いてある分は、まあ変わりなく書いてありますね。
香里の訪問の部分は、まあ変更があったのであれですけど…

ちなみに、いきなり題名が違ってます(爆)
当初の仮題が書いてありますから…
前編が祐一サイドの告白編、後半が美汐サイドの告白編と決めていたので、
それらしいストレートな題名をつけようといろいろ考えてまして…
最後の最後まで題名は悩みましたけど、結局、書き始める瞬間に現題名にえいやっと決めました。
…どっちでもよかった感じですね。
ちなみに、元の題名は、わたしの書く話に共通する主題としていつも語っているものですね…

この回で一番大きな変更は、飛鳥夢路さんが前編にくれたコメント
「名雪はやっぱり名雪なんですね」に対して、
ああ、そうだな…名雪もふっ切ってやらないといけないな…と思いまして、
メモにある部分の前に名雪の祐一からの決別シーンを書き加えました。
これを書けたことは、飛鳥夢路さんに感謝してもし足りません。
それがなければ、外伝も、その後も書けなかったかもしれない…
そして、この話自身がきちんとしたエンドを迎えた気がしないものになった可能性もありましたから。

あと、美汐の告白に関して…「あの子」のこと、とメモでは簡単に書いてあること…
やっぱり、わたしはこの部分に触れるのを嫌がってます…
仕方ないですよね。わたしの原罪ですから…
でも、書いている時、泣きながらも一部を変更して、美汐の拒絶を祐一への想いで融かすことができる話に書けました…
まあ、これからも何度でもわたしは「あの子」と美汐の話をまた何度も書いて…何度でも美汐を泣かすのでしょうけどね。あはは…

あとは…ころころと転がってしまいそうな自分をおさえるのが大変なでした…エンドは(苦笑)
でも、これを書いたことで、ちょっとわたしもラブラブ書きに近付いたような(爆)
そんな感じの…ほのぼの系らしいクライマックスでした。
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