Hello,Again


最新の、そして最後のシリアスシリーズのメモ。
つい最近終了したので、惜しげもなくメモを解禁します。
ていうか、別に誰も見たくない(爆)



メモ

佐祐理さんAnother Scinario
 

人は人をしあわせにして幸せになる…

でも、居るだけでいいことだってある。
ただ居るだけで、人にしあわせをあげられることもある。

佐祐理がいなかったら、まいは祐一を呼べなかった。
まいは佐祐理を呼んで…そして祐一も来たから。
そして、佐祐理が祐一のこと…それで、まいは舞の中に行ける…そう思う…

進行

1月27日から分岐。

1月28日
朝やお昼休み、舞は佐祐理と祐一をくっつけようとする。
ちょっと露骨さに、祐一は苦笑…
しかし、のせられておいて、佐祐理さんと舞へのプレゼントを買いに商店街へ。
そこで、舞の去年の花束のエピソードを聞く。
祐一「そういえば、佐祐理さんの誕生日って?」
「5月5日です。」
「…子供の日か…」
思わず笑う祐一。佐祐理、苦笑気味に…
「…でも、オレなら…」
「…え?」
「オレだったら、佐祐理さんの誕生日には…」
「………?」
佐祐理さんを見つめる祐一。
不思議そうに見返す佐祐理さん…
思わず、目をそらした祐一、「じゃあ…」と、本題の舞へのプレゼントの話へ…

『Birthday - Recordare』
1月29日
やっぱり態度がおかしい舞。
祐一、苦笑しながら…それにのせられているのが心地いい自分に気付く。
オレは…オレが好きなのは…?
夕方に佐祐理にどうするか聞くと、佐祐理は舞が夜の校舎に立っていることを知っている。
でも、それはなぜかは知らないのだが…
夜、佐祐理と祐一は二人でプレゼントを持って校舎へ。
その時、校舎を離れられないと言う舞に、佐祐理さんがはしゃいで
「では…遊びますか?」
「ここで?」
「はいー」
「…そうだな。何がいいかな…」
「そうですねー」
二人、考えて…
「隠れんぼ」
「鬼ごっこ」
「……どっちでも似たようなもんか。だいたい、高校生が夜の校舎でやることじゃ…」
そこで祐一、舞が驚いたように自分を見つめているのに気がつく。
舞はあの少年が祐一と気がついた。
しかし…何も言わない。

『Kyrie』
1月30日 土曜日
いつものように登校する二人に、寄っていく祐一。
でも…なにか、雰囲気がぎこちない。特に…舞が。
お弁当のときにも、舞はいつもより無口で…それに、昨日までのように二人をくっつけようとしない。
昼過ぎ、祐一が玄関に行くと、しょんぼりしている佐祐理に会う。
佐祐理の姿は、飼い主に捨てられた小犬のよう…
聞くと、舞が先に帰ってしまったという。
祐一、何か用事があったんじゃ…と言うが、佐祐理は首を振って、
「約束した時、確かに頷いたし…用事もないはずなのに…」
祐一、あまりのしょんぼりした姿に一瞬迷うが、
「…商店街にでも、行きませんか、また…一緒に」
「…え?」
佐祐理さん、一瞬迷うように…
「いえ…今日は帰ります。」
「…じゃあ、一緒に…帰りましょう」
「………」
佐祐理、わずかに瞳が揺れて…無言で頷く。
帰り道、佐祐理さんは無口。祐一も話の接ぎ穂が…
と、佐祐理さんが
「…今日はどうしたのか、祐一さん、聞いてもらえますか?」
「……分かり…ました。」
別れて、夕日の中を帰っていく佐祐理さんの後ろ姿に…思わずため息の祐一。
夜に、迷いながら校舎へ。
でも…舞はいなかった…

『Deus Irae』
1月31日 日曜日
昼、祐一が商店街に行って、佐祐理さんと出会う。
舞は…家にいなかった。約束していたのに…
寂しそうな佐祐理の顔…
オレじゃ…
祐一、寂しく思うが、今日もウインドウショッピングに誘う。
今日は…佐祐理さん、頷く。
歩くうち、打ち解けた二人は百花屋に行ってお茶しながら、佐祐理さんの昔の話を…
舞とのこと、そして…自分のこと…
そんな佐祐理さんに、祐一、手を握る。佐祐理さん、ハッとして…そのまま、握られている…

祐一、夕方に佐祐理さんと別れて、気になって学校へ行ってみる。
いなかったって、まさか、舞は…
舞は中庭にいた(例の栞の中庭)
茫然と、夕日に染まっていく旧校舎の方を見つめて…
祐一、声をかけて
「お前…なんで、佐祐理さんと…いったい、どうしたんだよ?佐祐理さん、どんなに寂しがってるか…」
詰め寄る祐一。
舞、祐一の顔をまじまじと見て
「…佐祐理のために、捜していたの?」
「……え?」
「…祐一…佐祐理は…好き?」
「……舞?」
「………」
じっと見つめる舞。
祐一、わざとおどけて舞のおでこをこつんと叩いて
「そりゃ、好きさ。お前だってこの間、好きだって…」
「………」
「だって、オレとお前と…佐祐理さん。友達だって…」
「…祐一、嘘つき。」
「…え?」
びっくりして舞の顔を見つめる祐一。
舞の瞳…責めるような…悲しんでいるような…
舞、無言で立ち去る。
祐一、その場に立ち尽くす…
オレは…

夜。
どうするか迷って、少し遅く家を出た祐一。
でも、舞のために好きな牛丼を買って…
今日もいるかどうか分からないけど、いたら昼間の件、もうちょっと舞と話をしよう…

校舎に入った祐一、いつもの廊下に向かう。
と、声が響いている。女の…一人は舞。そして…
「ねえ、舞…どうしたんですか?佐祐理が一体…」
「………」
「舞?ねえ…」
「…佐祐理。」
「…はい?」
「…佐祐理は…祐一のこと、好き?」
「…え?」
「………」
「……あはははーっ、舞…焼いてるんですか?バカですねー、祐一さんは舞のこと…」
「…答えて。」
「……もちろん、好きですよー。だって…お友達ですからー」
「…佐祐理、ただの友達に、昔の…あの話をするはずない。」
「…え、えっと…それは、祐一さんは…舞が祐一さんを好きだから、だから…」
「……嘘つき」
「……舞?」
「……嘘つき…」
祐一、いい加減に話を止めようと廊下の角から出ようと思った時…
気配。
魔物が向こうの方から…舞と佐祐理さんの方から!
「…おい、舞…」
「………!」
真剣に佐祐理と話していて、不意を突かれた舞。
わけがわからない佐祐理。
二人に迫る魔物の音…
「………佐祐理さんっ!」
瞬間、祐一は佐祐理の方へ…
舞も、佐祐理を…

がきっ

…弾き飛ばされる体。
制服の…舞。

舞が突き飛ばし、祐一が上にかぶさってかばった佐祐理の目の前、舞の姿が…

どさっ

「……舞…」

流れる血。佐祐理さんの手のところまで、広がって…
佐祐理さん、赤く染まった手を…

「………いやぁぁぁぁぁぁぁ」
「舞ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ…」

『Lacrimosa』
2月1日 月曜日
舞は病院に収容されている。
頭を打って…腹に傷。出血もひどくて、意識不明の重体。
自分のせいと半狂乱だった佐祐理さん、鎮静剤をうたれて、同じく病院へ。
舞の様子を見てから、祐一は佐祐理さんの病室へ。
佐祐理はもう起き上がっている。でも、瞳に光がない…
「…佐祐理さん…」
「……舞は…」
「舞は…大丈夫だよ。だから…」
「……舞は、佐祐理を…佐祐理をかばって…」
「佐祐理さん…」
「…みんな、佐祐理が…佐祐理のせいで、みんな…舞も…一弥も…みんなを…殺したのは…」
「佐祐理さん、それは違う!」
祐一、佐祐理さんの肩を掴んで
「そんな言い方…舞は佐祐理さんを助けたかったから…なのに、それじゃあ…舞がかわいそうだろ。それに、オレだって…」
「………祐一さん…」
見上げる佐祐理。涙の瞳。間近に見つめて、祐一は…気付く。あの時、自分は…舞ではなく、佐祐理を助けたいと思った…
「…オレも、悲しい…」
佐祐理を抱きしめる祐一。佐祐理、ぼんやりしたまま…でも、ハッとして祐一の腕から逃れようとして
「…祐一さん、一体…」
「…だって、オレは…」
祐一、こんな時に言うのは最低だと…言っちゃいけない、そう思いながら、でも…
「…オレは、佐祐理さんが…好きだからだよっ!」
「……え?」
「だから、好きだから…あの時、オレは…佐祐理さんしか見えなくて…とっさに、佐祐理さんを助けたくて…だけどそれは…」
「…祐一さん…」
「でも…しょうがないだろ。好き、なんだから。オレは佐祐理さんが好きだから、舞よりも佐祐理さんが、だから…」
「…やめてっ!!」
佐祐理、叫ぶとシーツをかぶってベッドに突っ伏す。
「…出ていってください…」
「…佐祐理さん…」
「…出てって…出てって!!」
「………」
肩を落として出て行く祐一。

眠れず、ふらふらと病院に行こうとする祐一。でも、何か白い陰…佐祐理さん?
後を追う祐一。やっぱり、校舎に入っていく人影…追って入る祐一。
廊下に立つ佐祐理さん。近寄る祐一、
「なぜ…」
佐祐理、祐一の顔を見る。でも、無言で…
 

『Eine Kleine Naght Musik』

   前編 "Eins"

自分に近づく人は…死ぬ。
言いながら、次々にガラスを割る佐祐理。
説得しつづける祐一。でも近づこうとする祐一を遠ざけるように…
逃げるように…でも、何かを待つように…

その時、魔物の気配。祐一、佐祐理に警告しようとする。しかし…
顔を見て、分かる。佐祐理は…魔物に襲わせて…死ぬ気だと。
二人を襲う魔物。
祐一は最後の瞬間、佐祐理をかばって…
「…祐一さんっ!」
飛び散る鮮血。吹き飛ぶ祐一の体。同じく、吹き飛ばされた佐祐理。
祐一、佐祐理のところへ行こうとする…でも、体がもう動かない。
佐祐理、祐一を見て…
「また、わたしのために…わたしが死ねばいいのよっ!」
「違うっ!やめてくれ、佐祐理さんっ」
祐一、それでは舞がなんのために…オレが何のために佐祐理さんをかばったと思うんだ?
佐祐理さんに死んで欲しいから?自分が…死にたいから?
違う。佐祐理さんを助けたかった…自分だって、死ぬ気はない…
「さあ、逃げよう、佐祐理さん…」
でも、動けない祐一。「佐祐理さん…行ってくれ。」
「祐一さん」「行って…誰でもいいから、人を呼んで。それしか…」
「わたし…わたしは…」また襲いかかる魔物。
佐祐理さん、とっさに祐一の上に覆いかぶさって
「いやっ、あなたを…一人になんてできないっ」「佐祐理さん…行くんだよっ」
「嫌ですっ!!!」
迫る魔物の気配。祐一、なすすべなく目を閉じて…
 

ヴィジョン
長い髪の幼い少女。
風に長い髪が揺れる…頭にうさぎの耳のカチューシャの。
そして、その瞳が…揺れて…何かを…

『…待ってるから…』
『ずっと…』

聞こえる声。
覚えのある…
あれは…
 

   中編 "Zwei"
 

祐一、目を開ける。
襲ってこない魔物。
体を起こし、じっと見つめると…
おぼろげに少女の姿。
麦畑を渡る風…
と、かき消えるヴィジョン。
振り返ると、立ち上がり、剣を握りしめる佐祐理。
そして…

「…舞の…そして、祐一さんの…!!!」

剣を振りかざし、魔物に振り下ろそうと…

「ダメだっ!!」

祐一、駆け寄って立ちふさがる。
佐祐理、すんでのところで避ける…が、腕にはあたり、骨の折れる音。

「祐一さん!何を…」
「…ダメなんだ、佐祐理さん…」

言って、折れてない方の手で剣を佐祐理の手から取り、落とす。

「どうして…」
「…違うんだよ、佐祐理さん。あれは…」
「何が違うんですか?あれは…舞の敵ですっ、そして…」
「…違うんだ、佐祐理さん。違う…」

祐一、流れる血を抑えながら、歩きだす。

「どこへ行くんですか?そっちじゃ…」
「…いや、こっちで…いいんだよ。」

記憶の光景。
新校舎。そこが…

「どこへ…」
「…行かなきゃならないから。オレは…」

と、振り返って佐祐理を見つめる。

「…オレたちは。」
「…祐一さん…」
「佐祐理さんも…一緒に。よく見て…感じてやってくれないか。佐祐理さんにも見えると思う。佐祐理さんにも…見えるはずだと思うんだ。きっと…見えるから。だから…」
「………」
「…それが、舞の…オレのため…」
「…舞と…祐一さんの?」
「……そして、佐祐理さん。きっと、あなたの…」
「………」

黙った佐祐理さん。
祐一は振り返ると、歩きだす。
銀の廊下を、一人…

その時、肩を支える感触。
佐祐理が肩を貸して一緒に歩きだす。

「……佐祐理さん…」
「……分かりません。佐祐理には…分からない。だけど…」
「………」
「…信じます。祐一さん、あなたを…」
「……ありがとう。」

その時、廊下の向こうに少女の姿。
頷くと、駆けていく。
ざわざわと音をたて、麦畑を…

「…今のは、あれは…」

佐祐理、祐一の顔を見る。
祐一、頷いて…

「…オレはあの少女に…昔、出会ったんだ。」

そして、あの夏の日々を…
夏の終りの別れを語る。

『待ってるから…』

電話を切ったオレのこと…

「…祐一さん、それは…まさか、それが…」

二人は例の教室の前にいる。
祐一、黙ってドアを開ける。

白い…
 

   後編 "Oder Zwei"

舞の思い出の光景。
母親と雪うさぎさん。
そして、奇跡。
追われて行く日。
そして、麦畑。
一人遊ぶ麦畑。
その時、風が渡って、少女は立ち上がる…

「…やあ。」
祐一、手を挙げて挨拶。
「………」
「…遅くなったけど…帰ってきたよ。」
祐一を見つめるまいの瞳…揺れて…濡れて…
まい、祐一の胸に飛び込んで泣きじゃくる。
「待ってたんだから…ずっと待って…」
「…ごめん。」
「待ってたの…」
「………ごめん。オレが…悪かったんだ。」
あの時…電話にオレがちゃんと答えてやれば…
いや…あの別れの時に…
「…ごめん。オレが悪い…」
「…ううん。」
まい、顔を上げて微笑む。
そして、自分も悪い…待ち方を間違えてしまったこと。間違えて…自分で自分を…自分の力を…まいを狩ってしまったから。本当はあの時に、祐一のおかげで好きになれていた自分の力を…憎んでしまったから。
「それは…やっぱりオレが…」
「ううん…」
「でも、まい…」
「………じゃあ…そんなに自分が悪いって、そう思うんだったら…」
まい、真剣な顔で祐一を見上げる。
「…一つ、わたしのお願いを聞いてくれる?お詫びに…あたしのお願いを?」
「ああ、何でも…」
「…何でも、だよ。絶対、約束だから。」
「…ああ。絶対に。約束する…」
「じゃあ…」
まい、祐一と…佐祐理さんを見る。
そして、微笑む。
「…佐祐理を幸せにしてあげて。」
「……え?」
「佐祐理を幸せにしてあげること…それがあたしの…舞の願いだよ。」
「…まい…」
佐祐理さん、驚いて
「そんな、佐祐理は…」
「…佐祐理」
「そんなこと…そんな権利、佐祐理にはありません。あるわけがないです!」
「……佐祐理…」
「佐祐理は…わたしは…一弥を殺して…舞を…あなたを傷つけたわたしに、そんなこと…」
「…ううん。あたしは佐祐理に…感謝してるから。」
「そんな…」
「佐祐理がいてくれたから、あたしは祐一を…こうして待ち続けて。そして…会うことができたから。」
「わたしは何も…」
「あたしは祐一を…ここに呼ぶことが出来なかった。あたしが舞を…自分を傷つけた今…どうしても、あたしは祐一に会わなきゃならなかったのに、あたしは…」
「……まい…」
「…だから、呼んだの。佐祐理を呼んだの。佐祐理は呼べたから。だって…」
「……」
「…親友だから。あたしの…舞の親友。たった一人の…」
「……まい…」
「…そして…祐一も来てくれた。だから…会えたから。だから…」
「……でも、わたしは…」
舞、にっこり笑って佐祐理の手を取ると
「…ありがとう、佐祐理。ありがとう」
「舞、でも、わたしは…」
「これであたしも…幸せになれるから。」
「……え?」
佐祐理さん、まいの顔を見る。
まい、佐祐理さんを見上げてまた笑う。
「佐祐理、あたしを…舞を幸せにしたいって…いつも思って、いっつもそうしようってしてくれたけど…でも…でもね。舞が幸せになるには…佐祐理が幸せにならなきゃダメなんだよ。」
「まい…」
「だって…佐祐理…あなたはあたしの親友だから。そして…祐一…」
「………」
まいは祐一を見る。
祐一、黙って…頷く。
「二人とも、あたしの…舞の一番の友達だから。友達が幸せになってくれたら…あたしもうれしいから。一番の友達たちが幸せだったら…あたしも幸せになれるから。舞もしあわせになれるんだから。ね?」
「…まい…でも、わたしは何も…」
「…いてくれたから。それだけで…よかったんだよ。」
まい、にっこり笑って…
「…佐祐理はずっと舞のそばにいてくれたから。そして、今晩も…佐祐理がいてくれたから、祐一にこうしてまた会えたから。だから、あたしは…舞は、救われるから。」
「……まい?」
その言葉に、不審に思う祐一。
まい、そんな祐一に微笑んで
「だから、バイバイ。祐一くん。」
「…え?まい…」
まいは舞に戻るという。まいは舞に帰ることで、舞が助かると…
だって、あたしは…まい。そして…舞だから。
「じゃあ…バイバイ、祐一くん…」
「…まい…」
「佐祐理…舞といつまでも、友達でいてね。」
「…当たり前ですっ、舞は、佐祐理の一番の…」
「……約束、お願いね、祐一くん。じゃ …」
「…まいっ」
祐一、消えそうなまいに
「オレは…お前が、まい…舞が…好きだった…ほんとだぞ。ホントに…だから、あの時も、オレは…」
「………」
まい、にっこり笑う。そして、向こうへ…
と、振り返ると祐一に駆け寄り、その唇にキスを…
「…ありがとう…」
そして…消える。
見送る祐一。そして、佐祐理。
闇に帰る教室。
そして、祐一の意識も闇に…

「…祐一…く…」
暗転。
 

『... and She sings...』
エピローグ
葬式の場面。
泣く人々。
友達にすがってなく少女…
「……ぐすっ」
「…ホントに、舞は泣き虫ですねー」
実は映画。舞は本気で悲しくて泣いている。微笑む佐祐理…そして祐一。
今はまだ…でもいつか…
「…ね、祐一さん。」
「……結局、まだ…『祐一くん』とは…呼んでくれないのな。」
すねたフリの祐一に、佐祐理さんは笑って…
「…ひょっとしたら、一生言わないかも。」
「え?」
「だって…」
…呼ぶとしたらそれは…
「……祐一、佐祐理…ご飯」
「……はいはい。」
「……舞、お前は…」
…祐一って、呼ぶんじゃないかな。多分、きっと。


はっきり言って…そのまんまのメモ、というか、下書きですね。
ちなみに、下書きにして15kB弱あります。まあ、某あゆのメモは30kB越えてますけどね…(苦笑)

このメモは最終形ですが、ではこの最終形ができあがったのはいつだと思われますか?
実は、第7話を書く、その寸前です。それ以前に書いたのは、第3話を書いた頃。
題名…モチーフを決めた時、仮題をつけるとともに一気に第6話までのメモを書きました。
それ以前の分は、書く寸前に書いた物で…
という履歴を頭に入れて見直してもらうと、それぞれのメモを書いた頃にこの話をどう書くつもりだったのか、分かるかもしれません。

このメモになくて実際には書いている分は山ほどあります…中には、非常に重要な言葉もあるんですが…
結局、これは粗筋であって、書いているうちにそれと気がつけばどんどん修正する、それが書くってことだというのはわたしも分かっています。
でも、大体においてわたしは『書いてないことを書く』ことはあっても『書いてあることを書かない』ということってほとんどありません。
ところが、今回だけは…『Deus Irae』の回で、わたしは祐一が佐祐理さんと商店街で別れた後、学校に行って舞と出会うようにメモに書いてます。
そこで舞の心と、祐一のすれ違いを書くつもりでした。
でも…その後の佐祐理さんと舞のすれ違いだけで、まあ話としては分かるし…それに同じような場面を重ねるのはあんまり…
と言うのもありますが、何よりのこの場面のカット理由は…話が長くなり過ぎたから(爆)
それでなくともこの話、毎回15kB越えてるんですよね…長いったら。まあ、シナリオ書き換えが多かったからでしょうけど…
なので、『Deus Irae』の回も、その前まで書いて既に10kB越えていたので、短くするためにシーンをカットしました。
それ以上の理由、ホントに考えてなかったです(核爆)
…まあ、こんないい加減な書き方だから、こんなにたくさん書けたんでしょうねえ…

ともあれ、このメモにあるぶんだけでは舞が佐祐理を幸せにしてくれと祐一に頼む理由に説得力がないので、
結局書いているうちにいろいろ要素を絡めて、足して…それっぽくなった…とわたしだけですか、思ってるのは?(涙)

そんな…佐祐理さんを幸せにするといいながら、結局舞を書きたかっただけなんだなあってことが読み取れるメモでした。
…って、その説明、してない?いいじゃん、解説があるんだからさぁ… inserted by FC2 system