2000年3月の日記(前半)

3月7日
昨日は上の娘の誕生日でした。
誕生ケーキにロウソクを立てて火をつけて電気を消して…娘が吹き消して。
みんなでケーキを切って食べる…
それだけの、ささやかなパーティ。
ささやかな、幸せ…
親たちも、そして子供もうれしそうに笑ってました…

この世の中には、そんなささやかな幸せもない人がいる。
一人で誕生日を過ごす、それくらいはまだいい。
そんな誕生日を味わうこともなく、虐待されて死んでいく子供…
そんな誕生日をしてやることもできず、相手の力の、言葉の暴力に耐える妻、夫…

貧困にあえぐ国じゃないのに…
隣の家では、楽しそうな家族の声が聞こえてくるところで…
その隣では、そんな…悲しい、酷いことが行われている。
ニュース番組を見ていると、そんなニュースがいっぱいで、なんだか暗澹たる気持ちになります。

どうしてそんなことが平然とできるんでしょう。
わたしの上の子も反抗期ですから、親の言うこと聞かないし、
ダメだってことをして親が怒るの見て喜んでいるみたいな、そんな感じの行動、言動をします。
さすがにかっとなって、感情的に怒ってしまうこと…あります。
奥さんとだって、相手の言うこと、やることが癇に障って、喧嘩することだってあります。
だけど…

絶対にそんな真似、できないです。
わたしには…できない。もちろん、したくない。

だけど、やる人はいる。
そして、そういうニュースが流れるたびに、間抜けなコメンテーターと称するやからが
「非人間的」「親とは思えない」みたいなことを言って。

でも…いるんですよね。
この世には、そんな人が存在している…
どんなにそれを否定しても…
たとえ、存在しないふりで無視したとしても…
いるんですよね。

そして、いたんですよね。
日本でも、間引きという名の子殺しが行なわれ…うば捨てという親殺しが…
あるいは娘を女郎に売る…子供を奴隷のようなものに売る…
かつて存在し、そして…今もある。

無性に怒りに駆られます。TVに向かって怒鳴ります。
奥さんに話して一緒に怒ります。
そして…それを書こうと思う…その怒りを…

…でも、SSじゃ、書きたくないんです。
わたしは人様の物である彼らを愛して…だからお借りして、SSを書く…書いてやりたいと思う。
それなのに…
そんなものを書くとしたら、その時は…彼らをひどい目に遭わせるでしょう。
最後に救うとしても、ひどい目に遭わせるでしょう。
それも、リアルに書けば書くほどそれは意味がある…

…だけど、書きたくないです。
書いちゃいけない…そう思って、そう言い聞かせて、意識的に、無意識的に逃げる。
それに引っかかる話でも、極力逃げて、ぼかして…

今書いている『夢の街』だって、mailで指摘もあったんですけど…施設の話がある。あゆの入っている…施設。
最近、施設での虐待の話もあり…
わたし自身はそんな偏見のようなものはないつもりだけど、そういうことでいじめがあったりするかもしれない…
でも…
書かないです。絶対、書かないです。
あゆの気持ちとして、引っ込み思案になってる部分、書いてますけど…
それ以上、その件で突っ込む気もないです。そんな話…書きたくないから…

栞にしたって、実際の病気に即して、リアルにその死を書くこと…
あゆにしたって、奇跡の裏のあゆの死をきちんとリアルに書くこと…
それによって、語りたいことはもっと書くことができるかもしれない…
それが本当の意味で書くことかもしれない…

自分が逃げてることは分かってます。
本来は…逃げるべきじゃないのかもしれない。
そこをもっと突っ込んで、リアルに…そして…そこにこそ、本当のドラマがあって、人の心を動かすかもしれない…
でも…

書かないです。
わたしは、書かないです。SSでは。
書ける方は、書けばいい。それは悪いことじゃない。それこそが本当は、書くことなのかもしれないです。
それを責める気なんてない。尊敬すべきことかもしれないとさえ思うのです。
でも…
わたしは、読みたくないです。それを、SSでは。
だから、読まない。読めないです、わたしは…

やわな精神だと思います。
こんな奴が業などといってエッセイなんか書いて偉そうにお説教じみたこと言ってるなんて…
お笑いぐさかもしれない。というか、そうだろうと思います。
でも…

いつか、そんな話を、オリジナルで書けたらいい。
そう思いながら…
ほのぼのを目指して、SSを書いています。
シリアスも書きますけど…そこまで酷い話にはしないで…
そういうSSを書いています。そのつもりです。

昨日、そんなこと思いながら、一つの曲を思い出しました。
スザンヌ・ヴェガの『ルカ』という曲です。
彼女の淡々としたメロディーで、淡々とした歌い方で…淡々と…
『僕の名はルカ。君の上の階に住んでるんだ。
でも、もしもきみが夜中遅くに、騒ぎや諍いを聞いたとしても…
何も言わないでね。何も聞かないでね。聞かないフリをしてね…』

泣きながら、そんな曲を聞きながら…

いつか、そんな話を、書くかもしれない。
オリジナルで、書くかもしれない。
そんなことを思いながら…

…娘の誕生日祝いをしている父親って、ちょっとマズイ気がする(苦笑)
ごめん、紗梨ちゃん(平謝り)
パパは酷い奴かもしれない…

うーむ、なんか…重いを越えて、重さ100tって感じですね(苦笑)
いかんなあ…
じゃあ、明るい話題に参りましょう!

『夢の降り積もる街で』、通称『夢の街』ですけど…
おめでたう!10話を越えて、長さが250kBになりましたっ!!
あと5回以上続くことは決定的です!目標、400kBに納めることっ!!

…どこが明るいんだよぉ…
あと5回として、最近の傾向として1回が40kBあったとしたら…
…200kB。足すと…450kB。
越えてるじゃんかよぉ…なんでだぁぁぁぁぁぁぁぁ

理由を問うは本分ならず、兎く書くこそ我が勤め。
…っつーか、前にも書いたように、理由を考えたって、長いもんは長いのさっ(涙)
最近、マジで日課のように書いてるにも関らず、書き上がるのは週に1回分…
他の長編SS作家さんが遅々として進まない理由、分かりますね…
わたしは表現なんぞにこだわらず、手持ちの使える言葉だけをたらい回しに使用して、
もう書けるだけかっ飛ばして書いて見直すこともなく、構成はその場のノリで変えちゃうし、
辻褄合わない部分はあとでごまかすことにして構成しなおしたりせずに、
そんな感じで突っ走って書いてさっさと掲載するから一週間に1回分上がるけど、
真面目に書く人は無理だわな…いや、ホントに。
今見直すと、書き直した方がいい回もあるけど…書き直した方がいい部分はいっぱいだけど…

気にしな〜い、気にしな〜い。
さ、どんどん参りましょう!!
どのみち、100年後に残るようなものじゃないしっ
つーか、一年後だって残るかどうかだけどね…あははは。
わたし、漫画でもなんでも、雑誌とかの連載物は終わってから読む方です。
だって、じらされるの嫌いだもん。続きがどうなるか楽しみにして待ってられるのも、一週間ってとこですから。
だから、週に1回は前後編でも掲載するぞっ!
1ヶ月かかって完璧なものを書くよりも、とりあえず書きたいことがある程度書けるなら出しちゃった方がいいじゃん。
みんな、早く読みたいでしょ?

それに…大体が、わたし自身飽きるし(爆)
間開き過ぎると、どんどん書く気がなくなって…佐祐理さんコメディなんて、正月編、半分書いたままだし。
既に季節外れ過ぎ…でも、継ぎ足すのって…乗り気しないなあ…
そんな感じです。本気で書き溜めることができない奴だよなあ >オレ

だから…誤字脱字の山でも、ちょっと口調おかしくても、我慢してねっ!
とりあえず、チェック入ったら直しますから…自分でも後で見直して直してるし…
でも、とにかく、コンスタントに書くからさあ…多分 <をい

いや…これから数回、結構大事な回なんですけど…
読んでる人はご存じのとおり、3人の過去の出来事がだんだん明らかに…
その辺、いくつかのエピソードがあって…
って感じなんですけど…
エピソードの並び、およびその日にちが決まってない(苦笑)
あゆのバイトがガンだった…なんで土日だけのバイトしてるんだよ…
おかげでデートもできないわ、といって進展を書くことも、香奈美さんを絡めることも難しいぞ…
うーむ…しかし、今さら…

…いや、考えますけどね。何とかなると思いますけど。今までもそうだったし…
Kanonを見ながら、何とか考えつくでしょう。構成。あははは…

…でも、物を書くものは、やっぱり完璧を目指さなきゃだめだぞっ!!
幻燈屋さんからの忠告!!!
…わたしはいーのさ、幻燈屋さんだから <逃げるなっ

3月5日
いやあ…
休日っていいよね…
そう思えるのは…奥さんと上の娘が買い物に行ったからでしょう(爆)
下の娘は寝てるし…今の間にいろいろ出来る…うふふふふ
…って、日記書いてりゃ世話ないです。
『夢の街』書けよ…
…いや、今日の夜には書き上がる予定なんですけど。今回の後編は…

あともう一つ、休日だから出来たというと…
久々にゆっくり他のゲームが出来ました。
って、そういえばKanon全年令版やってないだろーが…はあ…

で、やったのが…「Moe -萌黄色の町-」というゲームなんですけどね。
いや…これは他の方にお薦めするかっていうと…そんなにしないですけど。
ラブラブって言ったら『とらいあんぐるハート』ほどじゃないし、深いっていったらKanonほどじゃない…
わたしはADS-MLという18禁ゲームのメーリングリストに入ってますけど、そこのレビューによれば、
「キャラ萌えしそうなら買えばいい」だそうで…
…確かに、ほのぼのそうなキャラデザ見て買ったんで、それでいいわけなんですけど(笑)
中に猫耳、尻尾付きの娘がいて…シナリオが真琴なのはご愛敬(苦笑)
ていうか、某超有名真琴系長編SSを思い出させましたが…まあ、それはいいとして <をい
過去がどうこう、というのもあっても…軽いし。
基本的には、ふつーのほのぼの学園恋愛系ADV。
でも…

思い出しました。わたし…こういうのを書きたくて少女小説書いてたんだよねって。
そして…こういうの書きたくて、SS書き始めたんだよねって。
だから…ほのぼのにこだわってるんだよねって。

昔、現アリスソフトの古参のスタッフが18禁じゃないADVを作っていた、というのは有名な話で、
何かにおまけとして『Little Vampire』というADVを付けていましたが…
…ちなみに、わたしはリアルタイムでそのゲーム、買ったんですけど(苦笑)
彼らが作ったゲームに『学園戦記』というゲームがありました。
それがどんなやつだったかと言うと…近未来学園SF物ADV(爆)
前半はただの学園ものかと思ったら、後半、怒濤のようにマッドサイエンティックの世界へ…
…TADA氏らしいシナリオでした(爆)…今でも結構、そんな感じじゃないですか、氏のシナリオは。

でも、その前半のところ、わたしは大好きで…コミカルに、いかにも学園物な馬鹿らしいエピソードたち…
ちょっとシナリオ的には強引でも、「ま、いいかぁ!」と笑ってしまう、そんな感じ…
そんな感じが書きたくて、そういえば、「風の音・鈴の音」を書き始めたんだと…

真剣にドラマを、キャラたちの思いが絡んでいく人間ドラマの粋を追求するのも、したければすればいい…
時にキャラたちの思いをそのまんまぶつけあうだけ、そんなのを書くのも…まあいいんだけど…
やっぱりわたしがこだわるべきは…そういう学園物的な、ほのぼのなんだよねって…
思い出しました。
思えば、最近、重たいというか、痛いというか、いわゆる落としておいて引き上げる、癒し系と呼ばれるような…
でも、癒しって…なんでしょうね…なんか、自分で書いてても嘘だってのは分かるんですけど…
…いや、それは置いといて(苦笑)
ゲームなんかでもそういうのを結構よく見るし、そういうのが流行る…というか、読んでて読み応えがあるというか、
書いてる方でも書きたい事を書いてるって感じになる…そういう気持ち、分かるんですけどね…自分でも書いてるわけだし。
でも…

ラストにオチがつかなくても…何だか分からないただのシーンで終始したとしても…
そういうほのぼのを書く事に、わたしは…こだわってないといけないなと。
だって、ホントにそれを書くために、わたしはSSを書き始めた、と言っても過言じゃないんですから。
そういう初心、忘れちゃいけないなと…
というか、何か最近、妙に書きたいものを書いてる気なのに…もやもやしたような…満足感がなかったのは…
そういう、いわばあんまり評価されないような、そんなSSを平然と書いている部分、なかったって。
だから…書いても書いても不満なんだな…と。

さあ、ほのぼのを書こう。
どこにも投稿できなくても…してもコメントも感想もつかなくても…書こう。
それが…わたしだから。わたしという、変な物書きの本領だから(笑)
また連作でも書こうかな…
そして、かのんSS-Linksの『短編連作』の項がますますわたしのSSで埋まる(爆)

でも、Eine3も書くし、『夢の街』も書くし…F,F/Sも…書けたらいいなあ(苦笑)
それもわたしの…書きたいものだから。読みたいけど、書いてもらえないものだから。
わたしは読みたいものを書く人だから…

だからだろうか。他の人の長いシリアスは、基本的に滅多に読まないのは(核爆)
自分の中にある、キャラたちの辛い思いたちで手一杯で、他の悲しみは…見れないっす。辛すぎて…あはは…
…はあ。いつもながら、やわな神経(苦笑)
まあ…それで損するのは自分だから、別にいいけどね。読みたくないものを読む辛さよりはマシだよ…

…うーむ
上の娘は結局、すぐに帰ってきてしまった…書いてられないぞ…
というわけで、本日の日記はこれにておしまい。
これから暇を見て、今回の『夢の街』最終シーンを書くぞっ!

あ、そういえば、昨日までNHKでやっていた『玩具の神様』というドラマ…何か、再放送らしいんですけど…
なんか、すごく…痛かったです。
痛い展開とか、そういうものではなく…きれいなドラマとは…書く事とは…人を感動させること、傷つける事とは…
なんか、すごく…痛かったです。ホントに…
わたしごとき、ただの三流アマチュア物書きにも…痛かったです。
わたしの業…はあ。

3月3日
今日は楽しい雛祭〜
…のはずなのに、バカな娘は風邪ひくし(苦笑)
せっかく早く帰って、一緒にお雛様をゆっくり見て祝おうと思っていたのに…タイミング悪い…
こういう運のないところが、父親似だなあ(爆)

ということで、早く会社から帰ろうと思う…でも、雛祭連作は書きませんからねっ!(涙)
今日明日で『夢の街』今回の後編をとりあえず終わらせたいよぉ…
買ってある他のゲームもしたいよぉ…
誰か、『夢の街』、代りに書いてくれっ!
…あ、構成、完全にできてないのに…無理だわ…
って、出来てたら頼むんかい! <ぢぶん

さて、1日の日記をまた読み返して…
…暴走してますねえ(苦笑)
一応、毒舌モードはまだまだって感じですけど…でも、それしたら、マジでこのサイトが荒廃するから(涙)

ていうか、毒舌というよりも、わたしの場合、こういうのって…甘えなんですよね。
わたしは…すごく寂しがりな人間です。知ってる方はご存じでしょうけど(苦笑)
寂しがりで…甘えたくて…だから、自分に向いてくれてるって思った人に、過大に思い入れてしまう。
その辺、SSへの、キャラへの過剰な思い入れにその辺が出てるんですけど…
思い入れた末に、相手に甘えようとする。相手が自分の思うように思い、行動してくれるように…
相手に期待して、時に要求しようとする。

それって、完璧な甘えです。
相手は一人の人間で、自分とは違う生い立ち、人生を生きている。
ある点では同じ思いを持つことはある。同じ方向を向いて、同じ夕日を眺めて頷き合うこともある。
だけど、根本的に同じことを思い、同じ行動を取る…それも、自分の望むような、同じ行動を…
そんなこと、あり得ないです。
ていうか、それを期待しては…いけない。

『多様な考えの存在を認め、尊重する』
これってわたしのモットーであり、信念でもある…
でも、そう思い続けるのは、結局、自分が出来てないからです(爆)
人に説教する前に、ちゃんと実践しなさい! >ぢぶん
って感じですね。それ、自分でも分かってて…でも、書いてしまう。
はあ。自己嫌悪…

でも、それは…わたしだけの思いじゃないです。
…と思うんですけど(苦笑)
確信できないところが…多々あったりする、そこが暴走たる由縁なんですけど…

エッセイでも、最初の「なんでSSなんて書くんでしょう」は、純然たるわたし一人の思いだけでしたが、
その後のコメント論は、きっかけは他の方にありました。
誰ということではなく、いくつかそういうmail、掲示板での発言、その他を見て、わたしの思いを交えて語ったもの。
なんていうのか…そこからヒントを得て…自分の中にあるそういう部分を深く突っ込んでみて…
そしてそこから沸いてくる物で自分がいっぱいになっちゃったら、それを書く、みたいな。

だから、極論になります。
わたし自身、そこに書いていることだけ思っているわけじゃないです。
実際には相反する思いを持っていて…そのバランスをとって、日頃は生きている。
その自分のバランスを一時的に無視して…書く。
だから、極論。わたし自身、その思いはある…だけど、それだけ思って生きてるほど愚かじゃないつもりでいる。

でも、じゃあなんでわざわざ、そんなバランスを一時的に崩すんだっていうことになると…
そういう自分の中の思いに気がついてしまったら、それを書いてやらなくきゃって思ってしまうから。
知らずにいれば幸せかもしれない。
誰の反感を買うこともないかもしれないし、あるいは反感を買ってもわけがわからないだけかもしれない。
だけど、深く悩むこともなく…幸せかもしれない。

ところが、わたしは知ってしまったら、自分の中のそんな考え、思いに気がついてしまったら、
それを愛するか嫌うかしてやらないと気がすまなかったりします。
何とかラベルを貼って…重しをつけて…自分の中のあるべき場所に沈めてやらないといけないって…
そう思い、じゃあその場所はどこだろうと考える…その過程で、暴走してしまう。
極論まで暴走して…壁に正面衝突して…痛みで目が覚めて(苦笑)
あ、オレなんで暴走したんだっけって思い出して、それで重しをつけて沈めることができる…
そんなことを繰り返して、自分という物を、その平衡をとって生きている。
その過程を…日記と称して書いてしまうという…
まあ、そこが一番愚かなところですね(爆)

わたしの書くSSでも結構、同じ感じですよね。
初回か2回目くらいに、いきなり事件が…交通事故とか(苦笑)キャラ同士がするはずのない出会いをしてしまうとか…
そういうある種、人目をひくような展開を書いて、その後…ジェットコースター(爆)
そんな感じのSSって多いですよねぇ…我ながら、ワンパターンって感じるほど。
でも…それはドラマツルギーの都合でも、計算でもないです。
結局、そういうバランスを崩すところから…そこから起こるだろう波紋を極端に追い求めて…書く。
自分もバランスを崩しながら…でも、追いかけていく。
そのキャラたちの…本編で見てしまった、愛せない部分、愛してる部分、そんなものを究極まで追って行く…
そんな感じ。
でも、ドラマ的に究極まで追えないのは…ちょっと自分のやわな部分が出ているのかと(苦笑)
痛い系は…やっぱり、辛いですよ(爆)
あははは…

…えっと…
ね?エッセイや日記も同じでしょう?(核爆)
あははは…

まあ、だから結局、このスタンスでしか日記もエッセイも、そしてSSもわたしは書けないんだろうなあと…
それによって自分を…また、見た人を傷つけることも分かっていながら…
そのリスクを負っていること、分かりながら…覚悟しながら…書いていくしかないんだろうなあと…
思っています。

でも、もうちょっと抑えないと、本気で知り合いを全部失くしそう(号泣)
ううっ…みんな〜わたしを見捨てないでぇ(涙)

だけど、やっぱり…それを書くのは甘えですね。
ふう。

だから、わたしは極力、そういう思い入れを持つ人を少なくしているつもりで…
mailを送りあう人、旧SS掲示板がある頃はほとんどいなかったです。
寂しいよ〜って思いながら…人のページに行くこともなかったし…OFFのような物にも参加しなかったし…
チャットだってしなかった…あ、これは出来なかったんですけど、会社では(をい)
わたしが甘えたくなって、迷惑かけるのが…嫌だったから。
そうじゃなくても、掲示板でよく見かけるってだけで甘えたコメントを書いて、不評を買ったことも多々あるし(苦笑)
だから、深いお付き合いは極力避けて…

でも、その代わりではないですけど、自分の気に入ったSSとか作家さんは、それなりに追って、コメントも付けて、
変な話題になったりしたら弁護するみたいなことをしたりもした。
深くなくても…浅い、人並みの思いいれくらいの思い入れで、接しようとしていました。
そのくらいで、わたしの場合は人並みなのは分かっていたので(苦笑)

でも、どうなのかな…と、今思えば、思います。
深く突っ込んで…甘えてしまって相手を、そして跳ね返って自分を傷つけることを恐れたことと、
でもそのために浅い付き合いに…掲示板の上だけの、SSを読むだけの付き合いに限定して、
おかげで寂しい気持ちでいたこと…
そのバランスの取り方…

やっぱり、あの頃も間違えていたんですね。
でも、今も多分、いろいろな部分で間違っている。
SSでも…実生活でも(号泣)

はあ。
そうして、間違えたまま、一生終えていくんだろうなあ…そう思います。
だって…直せないもの…自分の根幹だから…

…また重いぞっ!
何なんだろ、この日記って…
今度、マジでバカ話だけで一日分書くぞっ!!!!

3月1日
…なんだかんだ言いながら、掲示板が用意できなかったし(涙)
とりあえず、もうしばらくこの形式で行きましょう…

そういえば、今日、かのんSS-Linksを見に行って思ったこと。
…短編連作っていう項が増えてる…同一テーマでキャラ持ち回りのシリーズ…
16本登録してあるっていうことで、クリックして覗いてみた。
……すいません。わたしのシリーズが8本あるんですけど(爆)
まるでわたしのページ紹介用ページ状態(核爆)
…半分だもんなあ…普通、こんなことはしないっていうことだろうなあ…
あとはSEAMAさんが2本とかあるくらいで…複数ってほとんどないよね…
なに考えてるんだか >オレ

はっ!
でも、ひょっとしたらあれは、これからも書けという、いたちんさんの『ぷれっしゃあ』なのだろうかっっ!!
…違うって(苦笑)
でも、雛祭りで連作ってのも…
…やらない、やらない(苦笑)第一、『夢の街』の今回分を終えない限り、他に手をつけれるはずもなし…

と思っていたら、今日は香里の誕生日じゃないかっ!!
秋子さんは飛ばしたけど、美汐も書いたのだから、香里も書かなきゃ!
日記なんて書いてる場合じゃないぞっ!!

…でも、書くけど(爆)

またもや懺悔な世界。
猟奇コメントなんてしてない、なんて言ったけど…いきなり、ツッコミが数ヶ所から(涙)
確かに…『優しいですよね』とか『それも嘘なんですけどね』とか、
どう見ても猟奇を望むように読めるコメントをF,Fを書いてたような頃にはよくしてましたね…
…あははは…はぁ。
でも、本意としては、その方の視点の優しさを、酷い自分に鑑みて愚痴ったようなもので…
普通はその後、『でも、それでいいと思う』とかなんとかフォローを入れるもんなのですが、
あの頃は自分で自分すらフォローできなかったから…

でも、『あの頃は異常だったから』で済ますつもりはないです。
どのみち、わたしのコメント、いや、SSの読み方というか視点は、常に同じようなものだからです。
つまり、自分をベースにしか、自分がKanonをした時に感じた物、そして自分の書いたSS、
それしかわたしはベースにして語ることが出来ない、読めない人間だからです。
だから、わたしは『人にコメントをしてはいけない人間』と自分のことを言っているのです。

わたしは主観、自分をベースに考えるしか出来ない。
そして、客観という言葉を聞くと眉に唾を付けて、言った人を疑ってしまうような人間です。
人間は結局自分というフィルターを通さないで物を考えることはできない。
そして自分というものがある人ほど、そのフィルターは客観的ではありえないと思うんです。
客観的というものは、比較的多数が良しとできる、正しいと言われる、そんな見方…
そうとしか、わたしは思ってないです。

もちろん、いわゆる物理的な事実というものはありますけど…
つまり、誰が、いつ、どう測っても、変わらない、変えられない事実というものは、ある。
でも、物を書く、物を読むということ、そこから感じること、それには…
字数が幾つで、何語で書かれていて…などという物理的な事実、それはある。
だけど、読んで感じたこと、それには客観など本当には存在しない。
客観的な見方なんて、そう願いたいと思う読み手/書き手の幻想、時には共同幻想の中にしか、
あるいは自分を正当化したい人が口にする言い訳でしかない存在にすらなっているのじゃないか?
…まあ、そこまで言うとちょっと語弊はありますけど、そういうものでしかないと、時に思っています。
…常にではないですけどね。そういうものを目指す物を書く、あるいはコメントを書くこともありますから。
でも…

いわゆる学校の国語の時間、『ここで作者の言いたいことは何でしょう』という設問がよく出ました。
わたし、これはすごく得意で、だいたい外したこと、幼い頃からないです。
その意味では、学校教育が期待している『客観的に読む力』は、あるはず…

でも、わたしがいつもその設問から読み取るのは、『作者がこう考えたと、出題者が考えるだろう答え』を
読み取ることだったなあ、と、今となっては思います。
本当に作者がそこで言いたかったことは…別にわたしは感じることもあり、そして…
それが違うと誰に言えますか?
わたしの尊敬するディックが、とある批評で作中のブローチが話を繋ぐ象徴である、と書いてあるのを見て、
「あれは、ないと服がはだけるから付けさせただけだ」と笑ったという話があって…
まあ、これはどこまで本当なのか、エッセイすら信じられない作家さんの言葉ですけど(笑)
同様の話は遠藤周作さんなども書いていた覚えがあります。
結局、どんな大作家でも、どんな素晴らしい小説であっても、そこから感じること、それから読み取ることに
『客観的』なんてない、作家本人でもそれを一意的に縛ることはできない、ということだと思います。

だから、わたしは言うんです。
『物をどう書いても、読んでいない人には伝わらない。そして、読んだ人にも本当には伝わらない』って。
それを読み取れることが、読む目を育てるってことなのでしょう。
その意味ではわたしは自分の殻が厚過ぎて、目にすら殻がかぶっていてよく見えていない…
それが実際なのだと思う。思うんですけど…

この世の中にはいろいろな人がいて、いろいろな経験を経て、いろいろな考えを持っている。
そして、いろいろな感覚で物を読み、いろいろな感想を持つ。
以前の日記で言ったのは、だからお互いに過剰に干渉し合うのはやめましょうということでした。
誰がどう感じるか、だから読むか読まないか、嫌いか好きか、それは個人の勝手だよって。
でも…

書き手は読み手を選べない。
だって結局、読む読まないは読む人の勝手、なのですから。
読んだ人がどう読むか、どう感じるかを、期待することはできる。
どう感じてほしいかを自分の文章力で、題名で、前書きで、知らせることはできる。
それによって、自分が伝わってほしいように伝わる可能性を上げることはできるでしょう。
でも…読む人の感じることを、限定することはできない。
自分の望まぬ受け止め方を拒むことはできない。
嫌なら読まないで下さいと言うことはできても、その相手が読むことを拒否は出来ないのです。
特に、掲示板のような不特定多数が読む場所に発表するような場合は。
自分のページなら、ある程度限定はできるかもしれない。
mailで自分の望む反応を期待できる人にだけ送れば、もっと伝わり方を限定できるかもしれない。
でも…掲示板のような場所では、それはほぼ不可能です。

読んだ相手がそこで感じたことをどこかで書くこともある。
それが波紋を呼んで、自分の望まぬ伝わり方しかされない可能性があることがある。
その時には本人が反論することが出来るし、他のそうは思わない方が反論することもできる…
というよりも、そうした方がいいし、そうすべきですらあるかもしれない。
でも…読む人がそれを感じることを拒むことは…出来ない。

それが最も劇的に現れてしまうのは、コメントが付く形式の掲示板の場合です。
自分の書いた物の下に、コメントが付く。読んでくれた証拠のようで、とてもうれしいものです。
でも、そこに自分の望まぬ物を感じた人が、望まないコメントを書くことを拒むことはできない。
これは時に…最悪です。
自分が書いた物の下に、読む人が引き続いて読んでしまうところに、望まない物がくっついている。
…ゲンナリしませんか。嫌になりませんか。
中身によっては自分の書いた物が汚されたとさえ思っても、仕方ないと思いませんか?
多分、そのために、猟奇系コメントが流行ったために、KeyのSS掲示板末期、多くのほのぼの系のSS書きさんが掲示板を離れていったのでしょう。
それはある意味、分かります。
結局、そんなコメントを拒否する方法、それは掲示板に発表しないこと、それしかないからです。
確かに、そうなんです。それだけなんです、多分。

…いや、もう一つ、あるんですけど。個別な抵抗は。
つまり、そんな物がついたら、そのコメントごと自分のSSを消去するっていう方法。
えっと…これはわたし自身がある方にされてしまった方法で(涙)
わたしはそれを見た時…罪悪感に打ちひしがれました。その方には初めてではなかっただけに、余計…
その方にはその後、謝罪のmailも送りましたが…してしまったことは、もう取り返せないのです…

だから、コメントを書く人が肝に銘じてほしいのは…
…まあ、そんな奴がこんなことを言っても説得力ないんですけど(苦笑)
猟奇系でなくても、自分の書いた物とは関係のないことのために書いたとしか思えないコメント、
感想のようだけれどもとても読むに耐えない言葉で書いてあるコメント、
書いている人が暴走してもともとのSSを望まぬ面でしか見えないようにしてしまうようなコメント、
そんなものでも十分、書き手の気を削ぎます。
書いてほしくなくて書いているなら、まあ効果的な方法でしょう。
でも、そうじゃないなら…

そして、書いてほしくないからであっても、このような形での気の削ぎ方は…最低だと思う。
読んでそこからの批評、批判なら聞く気になるし、反論したり納得したりできるだろうけど、
望まぬ方向でのコメント…あるいは、関係のない、あるいは薄いことばっかりのコメント…
そんな物で書き手の気を削ぐなんて、書いた人への、その人が書いた、この世でたった一つの、
かけがえのないSSを…汚してるとさえ言えると思う。
少なくとも、相手を尊重し、相手のSSを尊重する、そんな気持ちのある人なら、そんなやり方は…

コメントを自己表現の手段として、それだけの目的でしている人なら、そういうこともできるでしょう。
そして、それで満足するのでしょうね。
そういう方には…以上の話は、馬の耳に念仏って感じでしょう。
悲しいですけど…結局。

でも、そうじゃない人は、相手に自分が感じたことを伝えて、相手にそれをお返ししたい、
そして書き続けてほしいと思う人なら…
感じたことを返して、ここはこれじゃいけないとか批評、批判をきちんとしたいと思う人は…
そういうことはやめてほしい。そう思います。

…もちろん、わたしにはそれが出来ないから、コメントを書くべきじゃないわけですね(爆)
わたしは…自分勝手過ぎる人間だから。あははは…

でも…書く方も、相手の感じ方は限定できないことを心に命じて、
ちょっとくらいのそういうコメントも、平然と受け止めなきゃならないと思うんですけどね…
もう一度言うと、
『物をどう書いても、読んでいない人には伝わらない。そして、読んだ人にも本当には伝わらない』のだから。
書きたい物を、書きたいように書く代償として、書いた物がどう受け取られて、
どういう感想、コメントが付いてしまうのか、あるいは…全然反響もなく消える事さえ…
時に我慢しなくちゃならない。というか、そういうことの方が多いんだって…思ってなきゃならない。
だから、言うわけです。『コメントに甘えるんじゃないわよっ』て(笑)

書きたいという止まれぬ思いと…
読んでほしいという淡い期待と…
どう受け取られても、ある程度しょうがないっていう諦めにも似た気持ち…
それが物書きさんの態度…気持ち…覚悟。
そんなもんじゃないかな…と思います。はい。

…って、わたしが一番出来てないところですけど(核爆)

で、わたしはどうしてるかというと…
コメント、内輪にしか、最近書いてないです(苦笑)
やっぱりわたしは、相手が欲する読み方が出来ず、自分基準でしか読めず、コメントもかけないから…
最近は読む暇のないので読んでないっていうこともあるんですけど(涙)
まあ、コメントや感想、なくても苦笑ですませるようにはできるようになりました…
それだけは進歩でしょうか(笑)

…はあ。
この話題、書かずにおこうとしたのは…
見てのとおり、コメント書くのは難しいぞってこと、あからさまに言ってるからですよ…
それも、わたしのような奴には(苦笑)
ってことは、みんな今以上にわたしのSSを敬遠するようになる…それ、見えてたからなんです(涙)
でも…まあ、どのみち敬遠されてるんだし(苦笑)
もういーです。諦めに似た、ではなく、諦めてますからね、最近は。あははは…

…はあ。
以上、感想・コメント論、それを受ける作家論、おしまいっ
異論・反論などありましたら、どしどしゲストブックやmailに下さいね。
また考えたいと思います。

ただし!!
それらが日記やエッセイにネタとして使われる可能性があることだけ、言っておきます(にやり)
…まあ、実名は出さないし、誰のことかは分からないようにするだけの良識は、ある…つもり…ですけど…
…あはは。

じゃ、今日はこれでおしまいっ
あゆと…香里、書こうっと…

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