『Marshmallow-Waltz』−5th-β
 

 こんにちわ。詐欺師です。
 ひとたび完結した物語を、再びBadとして書く…
 …おすすめできない…(笑)
 まあ泣いても笑っても、私の『M.W.』はこれでラストです。
 …まあ、おすすめできませんが(笑)
 

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     『Marshmallow-Waltz』
          5th−β『eternal』
 
 

 時が流れていた。
 ゆっくりと、でも確かに。
 季節は巡っていた。
 春から夏へ、秋へ、そして――

 俺たちの出会いの季節、冬へ。
 
 
 
 

「祐一くんっ」

 今、俺の目の前には彼女がいる。
 佐祐理さんが。

「あははーっ」

 彼女の澄んだ笑顔を見ていると、こっちまで幸せになってくる。
 もしかしたら、こういうのを幸せというのだろうか。
 こういうのが。 
 
 

 変わりばえのしない毎日だ。
 朝起きて、大学に行って、一緒に食事を作って。
 休みの日にはブラブラ出かけて、暇を見つけては軽い旅行に行く。
 平凡な生活だ。
 他人が見たら、あまりにくだらなくて笑うかもしれない。
 でも、俺は満足している。
 こんなくだらない日常に。  
 佐祐理さんが隣で微笑んでくれる、幸せな毎日に。
 
 
 
 

「祐一くん、外に出ましょーっ」
 
 

 二人で雪道を歩く。
 手をつないで、周りの風景をなんともなく見渡して。
 美しい白。
 誰にでもなく、微笑みかける。
 出会えたことに感謝して。
 一緒にいられることに感謝して。 
 

「…佐祐理さん」
「なんですかぁ?」
「…いや、なんでもないや」
「あははーっ、ヘンな祐一くん」 
 

 彼女が笑う。
 俺も笑う。

 そして、俺たちはまた歩いてゆく。
 ずっと、二人で。
 

                                  <終>
 

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 あらためまして。詐欺師です。
 逃げようかなーとも思ったんですが、Badを書いた責任というのもありますので…

 これが私の今思う、『M.W.』のBadです。
 本編を書いていた時とは違う形になりました。
 もともとは、佐祐理さんが身を投げて祐一が心を閉ざす――という設定
 (名雪シナリオの秋子さんの事故みたいに)
 だったんですが、さすがに甘々だったので(^^;

 一応これが、私の思う「狂気の果て」です。
 でも…誰が読むんでしょうねぇ(^^;(きっとLOTHさんくらい)
 

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